蛍桜

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同じ世界で

今まで、自分は他の人と考え方が違うから
全部伝えることも
全部理解してもらうことも不可能だと思っていたし
これからもそうだとは思う

みんなそれぞれの考え方があって違うのは当たり前だけど
私はみんなの枠にさえ入っていない気がしていた
放り出された世界で
その枠の中を客観的に見ることばかりしていた

枠の中で必死に上ばかり向いている人や
全く動かない人たちも居たけど
そんなの、別世界の話だと思っていたから、興味はなかったし
そうやって見ている私に、興味を示してくれる人は
そんなにたくさんいなかった

今までいろんな人と出会ってきたけど
いろんな意見を交換してきたけど
上手く付き合えているつもりになっていただけで
実際はどこかがずれていた

私のことを分かってくれているようで
結局は、自分の気持ちだけに必死だったりだとか
私のことを包み込んでくれているようで
実際は、そうすることで自己満足していたりだとか
私のことを愛しているようで
どこか、そんな自分に溺れていたりだとか

私は人と考える視点が違うから
他の人と同じように愛情を注がれても分からない
本当に私のためを思っていてくれたとしても
どうしてもその人のエゴを感じ取ってしまっていた

私が辛い、と言えば
その辛さを紛らわすために何かをしてくれた
私が大丈夫、と言っても
その中で押し込めている私を見つけ出してくれた

だけど、私が自分でも気付かないうちに
「どうにかなる」と言い聞かせていることや
最終的に今考えてもどうしようもない悩みを
「その時にならないと分からないし今こうやって
考えてしまうのは私の悪い癖だ」と片付けていることを
私が本気で悩んでいることとして真剣に悩んでくれる人に
出会えたのは、初めてだった気がする

自分では軽い気持ちで「まあいっか」と
どうにかできると思っていた悩みを
少しの私の言葉から引っ張り出して
真剣に、答えが出なくても真剣に考えてくれるから、
私の中に眠っていたそういう気持ちが
本当に自分にとってどれだけの負担になっていたのか
感じることが出来て
ああ、私こんなに不安だったんだって
気付いて、気持ちが軽くなって
すごい、泣けてきて、同時に救われた

いつから自分の気持ちにさえ気付けなくなったのだろう
自分の気持ちに気付けなくなった私が
どうして今あの人とちょうど出会えたんだろう

私、これからはうまく笑えるだけじゃなくて
うまく、泣けるかな


2007年12月11日(火)

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