| 蛍桜 |
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| あと6日 |
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何に向かって今まで進んできたのか 何のためにここに立っているのか そして、それが未来にどう組み込まれていくのか 疑問を唱えればきりがなくて 行き先を失ったと嘆けば簡単で だけど本当は、もうこれ以上歩きたくないって泣いてるだけで 必死に走ってたわけじゃない 何度も何度も寄り道して そこから動け出せないこともあって とりあえずちょっとは進まなきゃいけないって 心の中で思っていても 私には道の先で待っているものが見えなかった きっとみんなには見えていたんだろう だからあんなにも走っていたんだろう もういまさら、みんなの後を追いかけるなんて出来ない 冬になれば、体育の授業で1000m持久走がいつもあった 何か理由を探しては、さぼってた もともと色白だから、しんどそうに保健室に行けば 「顔色悪いね」と寝かせてくれたこともあった でもさぼりにも限界があったから しょうがなく走る日には 必ず200mのトラックを5周なんて出来ない、と 初めから決めつけて3周くらいで息が出来なくなって 途中でリタイヤするんだ 本気を出したらもっと走れたかもしれない 走れなくても歩いてゴールを目指せたかもしれない だけど私はそうはしなかった 一周遅れになる自分が恥ずかしかったし みんながゴールした後一人で走って恥をかきたくなかった 特になんとも思ってない人たちに 「頑張れ」と声をかけられることにも疲れた 限界を超えようとは思わなかった 私は、私なりに、楽に生きられれば満足だった それなりの逃げ道を、いつでも持っていたから でもいつからか、逃げ道以外目には映らなくなった なんのために進んでいたのかも、分からなくなった だけど、周囲からは目線が飛んでくるから とりあえず歩いているふりだけはしていたけど 私が見ている景色は相変わらず変わらないままだった 別にそれでよかった 私には春も夏も秋も冬もなくて 私には山も谷もなくて 私には一緒に座って雑談できるような人もいなかった 一人だけ違うところにいるんだ、といつも思っていた みんなとは違う、って 逃げてるだけだって分かっていたのに 置いて行かれてるだけだって気付いていたのに あたかも自分が優位な場所にいると言い聞かせるように 別に、なんでもよかったんだけど 自分がどこにいようと何をしようと 誰かに何を言われようと ふと考えた時には不安になるけど 別にどうでもよかったんだ 私がただ立っているだけだったとしても いつも同じ景色しか見えなかったとしても すれ違う人たちと笑えることがあったから 泣くことがあったから 多分、それでよかったんだ 誰と歩いてきたかも分からないこの場所で とりあえず前を向いている 前に向いて歩いていくことが正しいって誰が決めた? いつだって私は後ろに向かって歩きたいと願っていた そんな、逃げ道を欲していた 要は、ちょっと不安になってきた なんか私はみんなと違う、って 優位な方じゃなくて、劣位の法に いくら手を伸ばしても届かない現実 それを信じようとしなかったからこうなった どうにかなるで どうにもならないことがたくさんあったのに どうにかなるで 乗り越えようとしてきたし 乗り越えたふりをしてきたけど ふと後ろを振り返れば解いていない問題が積み重なっていて 今にも崩れてきて、私は崩れてしまうんじゃないかって不安になった 数学の方程式を覚えることは苦手だった その方程式の数字が無意味に見えた でも、その方程式の数字も、アルファベットも、 頭のいい人がいろんな理論を積み重ねて作り上げたもので それはいつでも正しかった それは唯一問題を解く方法だった それ自体に意味がないだなんて思ってる時点で、終わりだった 数学は嫌いだから、で片付けることが出来たからよかったけど 私の人生も、そうやって片付けることが出来るのかなって いつか、今まで見て見ぬふりをして積み重なった 数字やアルファベットの塊に潰されるのかなって いつでも自業自得っていう言葉はついてきた だったら、こんな人生、初めから、紡がなければ、よかった、のに 無意識のうちに追い詰められていた だけど、やるしかない そういう立場に立たされていたんだから 重大さに気づいてなかった だけど、誰もが知っていた 私はあたかも知っていたかのように 最善を尽くさなきゃいけない義務がある さ、気楽に頑張ってこよ |
| 2007年11月07日(水) |
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