蛍桜

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十字架の上でなく鳥たち


鳴り響く雷 鳥の声はすでに無
耳を澄ます必要もないほど
この世界は荒れてしまった

飛び交う言葉は荒れ狂う嵐
冬の空 降り積もる雪
いつかこの雪が桃色に染まれば
それは春の訪れ

夢を唱えるのもいいだろう
憧れを述べるのもいいだろう
けれど現実もあるのだから

眺めるのは空より儚い宇宙で
そこに君の姿はあるはずもなく
虚しいだけの言霊は姿を消す
無力だなんて怒鳴るよりも
何かできる事を探したらいい
でも、それが簡単に出来るとおもっているのかい?

見つめながら囁く言葉に
もう帰らぬ過去を思い浮かべながら
さよならと告げた彼と
これから出会おうとしている彼
何が違うのか
それはただ過去と未来だけで

誰も信じないと誓った日もあった
でもいつか誰かを信じると知っていた
十字架はいつもそこにあった
鳥は十字架の上で羽根を休める
その十字架が自分の血で赤く塗られるまで

途切れる記憶をつなぎ合わせることもなく
完成しないパズルも投げ捨てたまま
次にそれを拾い上げるときは
きっと人生の最終点

大きな空を眺めれば ちっぽけな自分
小さな夢を掴めば 広がる希望
ちっぽけな自分が持つ夢ほど
絶望に近いものはなくて
広がる希望覆い隠すこともせずに
絶望をただ待っている

道の行き止まりへとたどり着けば
引き返すこともせず
ただそこで立ち止まる
これ以上道が出来ることなんてないのに
ずっとそこで待ち続ける
いつか自分の力で道を開けるようになるまで

優しさは痛いだけで
中途半端な優しさはすべてを壊すだけで
均等に与えられる偽善は虚しいだけ
それを受け入れることなどしたくなくて
裏切られるのにおびえながら
誰かを信じている自分に気づく
誰かをずっと信じたい自分に気づく

ひまわりほど笑顔はまぶしくないけれど
太陽の光より痛くないはず
焼き付けてしまわないはず
涙は宝石ほど美しくはないけれど
何か気づいてもらえるはず
私を知ってもらえるはず

ずっと一緒に居たいって思えたらいいね
けれどそれは一時の気の迷いかもしれない
だからその結論にたどり着いても口には出さないんだ
いつ飽きてしまうのか分からない
いつ傷つけてしまうのか分からない
誰かを傷つけることで自分が壊れるのが怖い
ずっとずっと一緒に居たいね
その一言で自分を相手を縛りつけることは許されない
だからその言葉は言えない
ずっと胸の奥へ
縛り付けたくない
自分もあなたも
そして裏切りたくない
誰も信じない私を信じてくれたあなた
ありがとうって伝えたい
でも伝えたら終わってしまう

強いふりして軽く笑って
素直になれなくて少しいじけてみたり逃げたり
後姿を追いかけてほしくて
怒ってみたり 余裕のないふりしてみたり
私なりの甘え方

雷がやむのはいつなのかなんて分からない
きっと一生やまない
けれど私の好きな雨が降り始めたら
私の心も潤うはず

私の好きな雨さえ降れば
素直に笑えるはず
素直に泣けるはず

素直に伝えれるはず


たとえそれが終わりあることだとしても
あなたに伝えれるはず


・・・伝えたい




2003.12.26  20:03



2003年12月22日(月)

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