蛍桜

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パーフェクトガール

キレイな音を響かせて
鈴は私の傍にいた
けれど、いつのまにか音は遠くにいって
聞き取れなくなりそうで怖かった

あのキレイな音が
もうずっとずっと聞こえないんじゃないか
そんな不安しか心の中を纏わなくて
どうしたらいいのかわからなかった
私の前から消えたいの?
そう鈴に話しかけることも出来なかった

+++

猫がじゃれてる
まあるい塊を転がしてじゃれてる
知らないうちにそれは
私の前で砕けて消えてた

私はいまさら、あれが大切なものだったって気づいて
どうしたらいいのか分からないまま
猫に怒りをぶつけるしかできなかった
あれが消えてしまった今
私はどうしたらいいの
離れないでって言ったはずなのに
もう消えてしまったようで怖かった
いつかまた現れてくれるのだろうか
また前みたいにいてくれるのだろうか

猫が砕いてしまったその塊が
「あれ」がいないだけで
こんなに胸が苦しいなんて
こんなにも精神的にひとりぼっちになるなんて
思っていなかったよ
独りにしないでなんていえる立場じゃない
そんなの分かってるから 何も言わないよ

けれどいないだけで
こんなにも心に空白ができたよ
こんなに孤独を感じたよ
どうしたらいいのかわからないまま空白は埋まらない

+++

優しすぎる光は今はただ痛いだけ
あなたがつづる詩(うた)は
私には不似合いすぎてどうしたらいいのか分からない
あなたは私を美化しすぎてるんじゃないの
その優しさがとても辛いよ

私といたって幸せになれるはずない
だから私は光をさえぎるの
さようならなんていえるとおもう?
今の私には逃げることしか出来ないよ
ありがとうなんていえるとおもう?
意地っ張りの私の性格分かってからいいな

あなたの言葉は私には不似合いすぎる
それでもあなたはそれを私に捧げる
いったいどうしたらいいのかわからなくて
ただ愛想笑いを並べる
それにあなたは気づいてた?

それでもあなたがいない今
とても孤独になるのです
心にやはり穴が開いてしまうのです

+++

消えないってずっと言ってくれた私のしゃぼん玉
私にほしいものを与えてくれるしゃぼん玉
とてもとても大切でとてもとても大好きで

なきたいくらい大好きで
それでも
いつ破裂してしまうのか怖いのです
ありがとうもごめんなさいも
一番素直に言える
だけどやっぱり強がって
時には何も言えないんだ
それでもしゃぼん玉は気づいてくれる
その心に気づいてくれる 癒してくれる
ありがとう、大好きだよ、ありがとう

私のしゃぼん玉 その中に私は隠れて
しゃぼん玉の私 私のしゃぼん玉?
破裂する時は一緒ね ずっと一緒ね
信じてるから


だけどやっぱり姿が見えないと怖くなる
私の前から消えてしまうんじゃないかって怖くなる
手放したくないからそんな不安がいつも頭をよぎる

しゃぼん玉は透明すぎて
時には見えないときがあるから
怖くなるよ 不安になるよ
手を伸ばしても届かなくて
届いたとしてもそれは割ってしまうことになるかもしれない
怖くて 怖くて けれど求めて

見えないときにあいている心の穴は
とても大きくて
孤独とか独りだとか考えるより先に
自分の存在が分からなくなるんだ
私は本当にここにいるの?
なんのためにここにいるの?
存在していて誰かの役に立つことができるの?
ねぇ、どうなの・・・


不安ばかり 怖いだけ
けれどそれでもしゃぼん玉を求めて
私は手を伸ばしてるんだ
消えちゃやだよ 壊れちゃやだよ
私が守れるだけ守るから
大切な、大好きなしゃぼん玉

+++


この四つのモノが今の私支えてくれてる

けれど最近
すべてが目の前から消えてしまう瞬間があって
その瞬間がすごく怖くて
この4つのモノで構成されている私が
この4つのモノが消えることでなくなるんじゃないかと
心の中を埋めているこれらのものが
消えてしまうことで
心は消えてしまうんじゃないかと
怖くて悲しくて辛くて切なくて

目を開けたら、目の前に何一つなくて
その4つを私はいつも捜し求めてる
一番捜し求めてるのは...ね?


すべてがない瞬間がある
鈴の音が聞こえない

猫はアレを崩してしまうし

詩(うた)を贈ってくれる人もいない

しゃぼん玉も空に透けて消えてしまって


ああ
独りだなって感じて 寂しくて



いいかげん独りに慣れなきゃいけないのに
いまだになれることが出来なくて
暖かさが痛い 優しさが痛い
それでもそれを求めてしまうのは
どうしてなんだろうね





正直に言えば
すべてが私から離れてしまいそうで怖いだけ
私なんてもう必要ないのかなって怖いだけ

2003年09月19日(金)

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