蛍桜

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やめてください

いつから君はそこにいただろう。
いつから私はここにいただろう。
それさえも分からないくらい
時間は経ってしまったのだろうか?

ハロー、と片手を挙げながら君は言うけれど
何も答えずにただ私は歩き続けた。
君がハロー、と言ったことさえ
すぐに忘れてしまって
私は今、何を考えていると思う?

あなたになんか、分かるものか。
下唇を強くかみながら私はまた歩いた。

〜*〜*〜

ねぇ、私は変りましたか?どういう風に変りましたか?
中学校を卒業して、高校生になって、
何か変りましたか?私は変りましたか?

何も変ってないんです。
いつまでもキライな人は嫌いな人だし、
心なんて全然広くなんてできないし、
私よりも上を行く人を見れば、その人がいやになって
笑顔で話しかけることさえできなくなって・・・。

久しぶりにあなたの名前を見ました。
それでも、私はその名前をクリックしませんでした。
話しかけることはしませんでした。
なぜって?
それはあなたが話しかけてこなかったから。
なんて言ったら、ただの屁理屈にしか聞こえないけど、
私には、それが、唯一の理由なんです。
私は自分から人に話しかけたくありません。
なぜって?
だって、自分から話しかけても、一方的になるだけで、
相手はいやかもしれないじゃないですか。
相手はもしかしたら、忙しいのかもしれないじゃないですか。
こっちの用事があって、時々話しかけるけど
そういうときに、ごめん、忙しいから。とか、
何かをしていた、とか言われるとすごく、いやな気持ちになります。
話しかけなければよかった。って、すごく。
私はずっとあなたを心配していたわけではありません。
あなたも私をずっと想っていたわけじゃないでしょう?
だから、お互い話しかけもしなかったんでしょうね。
あなたの名前を久しぶりに見たとき、
私はどう思ったと思いますか?
あぁ、今何人の人が、あなたに話しかけているのかな、って。
みんなにちやほやされてるんだろうなぁ、って。
そういうふうにしか私は思えませんでした。

私はネットからめったに消えません。
そのせいで、心配してくれるひとさえいません。
でも、あなたは違いました。
ネットから度々消えては、心配かけてごめん、と
一言いうのです。
それだけで周りの人たちはあなたを大切だと思うのです。
それだけで周りの人たちはあなたのとりこなのです。
私にはそういうことはできないのです。
ネットから、消えることがないのだから。

それでも、ネットから消えることなんてありました。
高校はいってから、しばらくは
ネットもメッセもしていませんでした。
でも、誰もそのことには気付いてもくれずに、
「君は、何も変らなかったね?」
というだけ。
私だって、ネットをしなかったんです。
変ってたんです。忙しかったんです。
ただ、あなたが、それを見ていなかっただけ。
ただあなたの中に、私がいなかっただけ。

わかった口をきかないでください。お願いだから。
私は誰かの影で、いるだけなのですから。
誰の心にも、すめないのですから。
無理しなくて、いいのですから。

中途半端がきらいだから、HPを閉鎖するとか、
そういうこともしない私だから、
みんなから嫌われるのかもしれませんね?
HPをほったらかしにしているから、
みんなは私のHPを見にこようとは思わないし、
消えたことさえも、分からないのですよね?
だったら、何も言わないでください。何も。
私には、優しい言葉がいたいだけなんです。
無理しないでください。私のためなんかに。
どうせ私は誰の役にも立てないのです。
私が出来る事は、誰にでもできるようなことなのです。
だから、私を頼らないでください。
私を頼るだけ無駄だと、分かってください。
私以外の誰に頼っても、私以上のことをしてくれますから。

どうか、お願いだから私を見ないでください。
冷たい目でみないでください。
暖かい目でみないでください。
私を、ちっぽけな私を、見ないでください。
小さくなりすぎて、今にも消えてしまいそうな私を
見てほしくはないのです。
お願いです、ほっておいてください。
馬鹿にしないでください。
優しくしないでください。
心配しないでください。

私はあなたにとって誰ですか?
第一次集団、つまり、
たった一人だけの、特別な人ではないでしょう?
第二次集団、つまり、
そこらへんの人なんでしょう?
私は誰にとっても、第二次集団でいいのです。
第一次集団になってしまえば、うざいだけなのです。
私が我慢しなければいけないだけなのです。
これって被害妄想ですか?
自分を不幸に思っているだけですか?
そうあなたが思うのなら、それでもいいです。
私はそうおもっておきたいのです。
そうしないと、私は壊れてしまいそうだから。
私は私を守ります。私でしか守れないのです。
あなたにこれが分かりますか?分かりませんか?
分かる、なんていわないでください。
私は分かってほしいなんて思っているわけじゃないのですから。
分からないなんていわないでください。
私はあなたに何かを望んでいるわけではないのですから
そんな言葉を言わないでください。
そうしたら、何を言えばいいのでしょうね。
私ってば、どうしてこんなに我侭なのでしょうね。
馬鹿にしてください。
笑ってください。
私がいないところで。
私がいるところでは馬鹿にしないでください。
笑わないでください。
そして、子供扱いはしないでください。
あなたはどうして、そうなんでしょうね。
どうしてそんなに、軽々しくいえるんでしょうね。
私はあなたに対しての怒りを、どこにぶつければいいのですか?
あなたのせいで出来たこのストレスを、
どうしればいいのですか?
あなたはいったい、私をなんだと思っているのですか?

私は私です。
あなたのオモチャではありません。
あなたの召使ではありません。
あなたの女ではありません。
あなたの遊び相手ではありません。
あなたのための便利屋さんではありません。

やめてください。

 私は私なのですから。



2002年06月16日(日)

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