| 蛍桜 |
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| 必要のカタチ |
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私の中には、 たくさんのボールが転がってる。 そのボールをしまうように 一つ一つ穴が開いてて その一つ一つにボールが入ってる。 そのボールはみんな。 ここまでの意味、わかる? そのボールはみんなで、一人一人で。 ボール一つ一つが一人一人なの。 すれ違っただけの人でも その人のボールはあって すっごい大切な友達の人の分のボールだってあるし 先生とか後輩とか みんなのボールが一つずつある。 そのボールが私の心の中での みんなの姿。 別に例えるならボールじゃなくてもよかったんだけど。 うん、ボールなんて軽々しいものじゃないけど。 どうせならもっともっと重い そう、命の重さをも思わすような鉄の玉でもよかったんだけど。 なんとなくボールにさせてください。 けいこのボールがある。右端のほうに。 さおりのボールもある。けいこよりも少し左側に。 ゆみのボールもある。左の方に。 みおのボールもある。奥のほうに。 ひとみのボールもある。ど真ん中に。 でも、たとえば、その中の一つのボールが消えたとしたら 私はどうするんだろうね? きっとどうもできないんだけど ぽっかり明いた穴を見てるだけだと思うけど その穴を他のボールで埋めようとは思わないよ。 埋めれないもの。 逃げ出したボールの代わりなんて。 ないもの。 そのボールはたった一つしかなかったんだから。 だから、必要なの。 ぽっかり穴が開くのはいやなの。 私はどんなに隅っこの方にあるボールも どんなに影に隠れているボールもなくしたくない。 エゴ?かな。 だけど私は一人も消えてほしくない。 これって必要ってことなの。 私の中で必要って事はこういうことなの。 だから、みんな必要だよ。 話したことないえりかも よく話すゆかも みんなみんな大切だし必要だし たった一人しかいないし 私の穴を埋めてくれる唯一の人だし・・・。 だからね さきは私に必要だし、かおりも私に必要だし、 みんな必要だとか言ってると それこそ信じてもらえないだろうけど やっぱり必要だから。 私は要らない子だ、なんていわないでね。 こんな変な形でだけど 私は必要としてるんだし。 |
| 2002年06月06日(木) |
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