蛍桜

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

訴え


海は相変わらず波を立ててて
相変わらず冷たくて
辛かった

だけど慣れればその波も心地よくて
その冷たさもぬくもりに思えてきて
すごく楽しかった

雲に隠れている太陽が
沈みかけているのがわかったけど
その姿は海に映っていなかったけど
確かにそれがあることは分かってた
だけどやっぱり見えないから
ちょっと疑ってみたくなったりした

あなたはそこにいるの?

なんて失礼な質問なんだろう
なんて残酷な質問なんだろう

自分の存在をそういう風に言われる事に
空は、太陽は
いったいどう思ったのだろうね
もしかしたら慣れてるかもしれない
いつもそこにいるから
いつもそこにあるから

いることが普通だから
あることが普通だから

その存在さえ忘れかけられてるから


2002年06月04日(火)

≪BACK TITLE LIST NEXT≫

 

My追加メール

My追加
enpitu skin:[e;skn]

 

Copyright (C) 蛍桜, All rights reserved.