TAKASHITの日記

2002年02月27日(水) 堕落

                (前回のあらすじ)

恐れていた卵代の請求がついに来てしまった齋藤氏は、今日ライヴ帰りに
一口ゲロを吐いたのであった・・。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


初心者講習では密かに期待があった。


「きっと初心者って言うぐらいだから同じ年くらいの奴がいるに
 ちがいない!」

「あわよくば仲良くなって意気投合してみたい!」


実際、若い奴らは多かった。




金髪のお世辞にも頭が良さそうには見えない
エセパンクな若者(僕ではない)

色黒のロン毛、しきりに髪を気にし、携帯をいじる
反省の色のないギャル男

うるさい女(ビューティコロシアムに行け!)

おたく(ケミカルウォッシュ!丈はもちろん足りない。)

おばさん(論外)


・・・・・・・。








意気投合したい!!!











そんな思いを胸に今度は違反者講習に赴いた。



また遠い・・。



坂戸とは名ばかりの?埼玉のなれの果てである。



ざわめく胸の高鳴りを抑えながら教室にはいった。





!!





平均年齢は40歳!!サラリーマンやらおばさんやら・・おばさんやら。





中高年祭り!!





こうしておばさん6:サラリーマン3:小心者ベーシスト1
の割合で講習はスタートした。





講習はのっけからありえない展開を見せる。














教官「君たちにはまずごみ拾いをしてもらう!」








??






・・確か僕は小島さんのお父さんをポップに轢き殺した罪で
ここに収容されたはず・・。





おふ!しまった!坂戸ボランティアサークルに間違えて来てしまったか!




・・いや、そこまで僕もくるくるパーではない。



まさしくここは違反者講習会場。そして私は違反者。
あのおばさんも違反者。違反者?違反者。違反者。いは・・。





「何でそんなことしなくちゃいけねぇんだ!」




僕が思考のメビウスにはまっているとき一人の中年サラリーメン
が叫んだ。



「ごみ拾いと人轢いたのと何が関係あるんだ!」









正論。





でも人轢いちゃ駄目。





結局僕たちはバスに収容されデカイ公園につれてかれた。


「公園のごみ拾いならさぼれるな・・。」


そう思っていた瞬間


「お前はこっちだ!」


でかい国道につれてかれ


「この国道沿いのごみを全て拾え!!」







殺生な!







渋々のごみ拾いは昼から夕暮れまで続いた・・。





そして講習?が終わり教官が




「君達は良く頑張った!社会に出てももう立派にやっていける!」




僕「教〜〜官!!」


僕が教官の胸に飛び込もうとした瞬間



「ふざけるな!!!」



雄たけびをあげたのはさっきのリ−マンである。




「お前らの飯の食いぶちのために何でこんなことしなくちゃ
 いけねぇんだ!!ちょっと人轢いちゃっただけだぞ!?
 おかしいだろ!なぁ!!みんなもそう思うだろ!?」








一揆勃発







わーわー





ついに群集が蜂起した。




もうめちゃくちゃ。





こうして当初の目標であった「意気投合」は

農民一揆という形で達成された。




わーわー




でも一番悪いのは人轢いた自分らでしょ・・。やっぱ。

                                    完


 < 過去  INDEX  未来 >


TAKASHIT [MAIL]

My追加