思うこと
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2008年01月28日(月) 捕鯨

また持ち上がった。タイムリーなので執筆。
鯨は「神聖な動物」だから捕鯨なんてもってのほかだと欧米人は言う。
神聖な動物の定義は民族によってさまざまだ。
例えば、インド人がオーストラリア人に対し、「牛は神聖な動物だから食べるなんでもってのほかだ」と欧米人に抗議したら、欧米人はどう弁明するつもりなのだろう。
今はインド人よりも欧米人の方が国際関係における発言力・影響力も遥かに大きい。
しかしインドがこのまま経済力を発展させるのと比例して国際社会での発言力を増していって、いつか関係が逆転したとして、「神聖な牛を食べるなどという野蛮なことをしている欧米諸国に経済援助はしないとか、投資はしない」とか言い出した場合、欧米諸国はハイハイ分かりましたなどと素直に応じられるだろうか?
そんなことはできない。牛を食べないなんてできないというのなら、今すぐ日本の調査捕鯨への抗議をやめるべきだ。
地球環境の上からは、鯨の数がこれ以上増えれば、人間が食べる分の魚の分け前が今よりも少なくなってしまうし、鯨や魚の代わりに陸上で家畜を飼って動物性蛋白質を確保しようとしたら、砂漠化が問題となっているオーストラリア等の大地で牧草を食べさせて砂漠化を促進させたり、牧草地のために貴重なアマゾンの原生林を焼き払わねばならないのだから。


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