蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2009年09月18日(金) おばちゃん声

ここのところずっと恨み節だ。気持ちに余裕がないからこうなる。

父は昨日から1ヶ月の予定で入院した。レスパイト入院っていうやつだ。以前は、プロに任せた方がいい、入院したい、とのたまって私たちのやり方にさんざんケチをつけていたのに、この頃はひるがえって、(病院には)行きたくない、と駄々をこねる始末。どうせいっちゅうねん。

父が今は気に入らないという病院に居ることをかわいそうと思わないわけではないし、父の入院中は母がだいたい1日おきくらいに病院に行ってくれるので、片道1時間の病院通いは疲れるから母の心配もする。でもここはぐっとこらえて心を鬼にして、1ヵ月後にまたはじまる在宅介護に向けて充電する。私は私の生活をする。毎朝、相方におはようを言い、一緒にご飯を食べ、平日は連続して仕事に行く。当たり前の毎日がそのまま充電になる。父のところへ行くとしても休みの日だけだ。

朝、目覚まし代わりのラジオで、AIのStory[Re−born]が流れる。昔のよりも切なさが増している。しんどいとは言え、ちょっと恨み節が過ぎたか、と寝起きのボーっとした頭で思った。人は基本的に一人で、脆く弱いものだけど、だからこそ、人と一緒にいる。わかったようなわからないような、目の前が開けたような、そう感じたのは錯覚のような、変な気持ちだ。AIはかっこいい、おばちゃんのような声で励ましてくれる。もちろん褒めている。


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