蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2009年01月21日(水) あと10分

この頃は毎晩、夜11時くらいにふとんに入って、12時過ぎまで本を読んでから寝る生活をしている。『左岸』も3日目。熱中のあまりやや寝不足。本当は12時より前に切りのいいところでやめて寝ようと思っている。でも、読んでいるとどうしても、あと10分、もうあと10分、とずるずる読み続けてしまう。気になるその先を知りたい。少しくらい寝るのが遅くなったってそう変りはしない、起きようと思えば起きられるし、とそのときは軽く考えているけれど、朝になったらなったで、ああやっぱりあのときさっさと寝てればよかった、まだ眠いし、もっと寝てたいー、と強く思う。思わないわけがない。ふとんから無理やり体をひっぱがしながら毎朝そう思う。

『左岸』は厚さでいうとあと4分の1くらいになった。寝る前の小1時間と通勤途中とお昼休みをつぎはぎしてやっとここまできた。前半は読めども読めどもなかなか進まなかった。半分を越えたあたりからは急に早くなって、話もどんどん展開していった。熱中しているのはただ物語の先が知りたいからであって、すごく好きとかどっぷり浸かるとかそういうのとは違う。登場人物の中では祖父江九だけが違和感たっぷりに浮いていて、超能力だなんてがっかりだけれど、これはきっと『右岸』とのつじつま合わせだろうから、しっくりこなくて当たり前なのだろう。もう一方の『右岸』(辻仁成著)を読むつもりはないので、九についてはこのまま、わからないことだらけのままで終わることになる。


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