蜜白玉のひとりごと
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あんまり本を読んでいない日々だけれど、それでもときおり読んだもの。
安西水丸『おんなの仕種』 村上春樹の本の挿画でおなじみ、安西先生が、女性特有のしぐさや言動について書いたエッセイ。さすがの観察眼。この本は2001年出版だけれど、なかみは90年代に雑誌マリクレールに載っていたものなので、話が少し古い。おんなたちの言葉遣い、流行りモノが今とずれていて、それが余計に面白味を増している。当然イラストもかわいい。よく見ていないとあんな風には書けない。電車や街中のどうでもいい場面で、結構見られているんだな、と思ったことだ。
本上まなみ『ほんじょの虫干。』 図書館で文庫の棚を眺めていたらあった。ほんじょ、こと本上まなみのエッセイの、これが1冊目。『ほんじょの○○』というのはほかにも何冊かある。きれいな人だ。そしてたぶん、かしこい。足のサイズ26センチ(ウィキペディアより)というのもなにやら安心感がある。本とは全然関係ないけれど。
松尾スズキ・河井克夫『ニャ夢ウェイ』 数ある松尾スズキの本の中から、なぜこれを選んだのか。ただ単に「猫」に飢えていたから。飽きるほど猫が見たかった。それだけ。河井氏の漫画で松尾氏の飼い猫オロチの様子が描かれる。猫もバカだが、猫に振り回される人間はもっとバカだ。でも幸せだ。振り回したり回されたり、そうやってくっついて関わって生きていく。笑える。これはアマゾンで購入。新宿の大型書店は相次いで品切れ。足が棒になる。
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いまは小説新潮別冊のStory Sellerをパラパラ読んでいる。ほかに平松洋子さんの本を数冊。台所まわりのエッセイ。こういうの、やっぱり好きだ。
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