蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2008年03月11日(火) だから、走っている。

空気がゆるんで春が近づいてきている。梅は満開に近く、桜はどんどん存在感を増している。そして完全に花粉症だ。鼻の奥がつーん、ちりちり、と痛いんだかかゆいんだか。そして音もなく垂れる鼻水にティッシュが手放せない。鼻水が止まったと思ったら、今度は鼻づまり。そのせいで口を開けて寝ているのか、朝起きればのどが枯れて痛い。日中、目のふちは赤く、ときに我慢できないほどかゆい。触ると余計かゆい。

こんな状況にもかかわらず、今シーズンは耳鼻科には行かないでおこうと思っている。昨年は抗アレルギー剤を飲み、耳鼻科であれこれ処置をしてもらったけれど、やっぱりくしゃみ鼻水は止まらずしんどかったから、行っても行かなくても同じようなものかもしれないので、行かないでみる。いずれ花粉の時期が過ぎれば症状は落ち着くわけだし、それまではマスクや目薬やアイボン、食事や睡眠で何とかしのぐ。

札幌の愛人(注:中高時代の友人)から、冬のなのに「走っている」なんてやっぱり東京だね、と手紙をもらう。冬でも雪がないのが当たり前になっていたので、ああそうか、と今さら気づく。東京に住んでこの春で何年になるだろう?大学の4年間、働いてから7年で丸11年、東京在住12年目に突入する。もっと長いような気もするが、こんなものか。

長い間ずるずると引きずってきた物事や考えを何かの拍子にパッと手放してみる。心許ない気分だ。でも手放した分だけ空きができる。そこに何かしら新しいことが入ってくる。期待していたものに近かったり、予想もしないものだったりいろいろだけれど、楽しいことに変わりはない。人生の方向を変える動きも、はじめはごく小さな何気ないことからはじまるのかもしれない。変えたいのか変えたくないのか、自分でもいまいちつかみかねているが、そのときそのとき思うようにやっていけば自ずと見えてくるのかもしれない。今は楽しいのでそれでいいように思う。

だから、走っている。


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