蜜白玉のひとりごと
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2008年01月24日(木) |
『飛ぶ教室』のまえがき |
大人になると、当たり前だが子どもの頃のように大人から叱られるということがない。嫌味を言われたり、陰口をたたかれたり、ストレスか何かのはけ口に運悪く怒鳴られたりすることはあっても、愛を込めて叱られるということはたぶんもうない。
別に今すぐ叱られたいわけじゃないけれど、もしこれから先、誰かに正しく叱られたいと思ったときには、ケストナーの『飛ぶ教室』のまえがきを読もう。昼休みにまたもや職員弁当を食べながら読んでいて、ああこんなふうに一直線に諭されることってひさしくないなあ、とひどく感慨深かったので。生きることの心構えをあんなに真剣に聞くことって、そうそうない。言っていることが今の世の中にも通じるかどうかはともかく、その姿勢が新鮮だった。でもたとえ子どものときにこのくだりを読んでいたとしても、そのときはただこんなもんか、とさらっと読み進んでしまっていたはずで、やっぱりこの意味がわかるのは大人になってからなんだろうな。
熟カレーならぬ熟シチューは今朝でようやく終わる。おととい、楕円のルクルーゼいっぱいに作ったホワイトシチューには、鶏肉、かぶ、じゃがいも、たまねぎ、にんじん、しめじを入れた。主役のかぶはすっかり溶けて、どこにあるかわからない。もう残っていなかったのかもしれない。
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