蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2006年08月13日(日) 船に乗る

もう夏休み最終日。楽しい日々は猛スピードで過ぎていく。毎日あれこれと予定を詰め込んでは遊び、諸々の用事を済ませ、夕方少し時間が余ると昼寝をした。昨日になって突然ひどいめまいと頭痛がして、仕方がないので一日中寝ていた。昼間も夜も信じられないほど昏々とよく眠った。今朝もまだ少しめまいが残っていて頭がぼんやりするけれど、休みがもったいないので起きている。

休み中は2泊3日で帰省をし、運悪く台風のなか東京湾クルージングへ繰り出し、自転車に乗ってプールへ出かけ、Ann Sallyのインストアミニライブも行った。

そう言えば、実家近くの海でも遊覧船に乗った。数十人乗りのよくある小さな遊覧船だ。港を出て半島の先でUターンして戻ってくる。係留された船が横にぐらぐら揺れる中、酔わないように努めて遠くを見ながら、デッキで出航を待つ。客は私たち家族の他には3組の夫婦だけ。船は沖に出るとぐんぐんスピードを上げ、波をこえるたびに上下に大きく揺れる。デッキにいる私たちは何かにつかまっていないと飛ばされそうだ。大きなエンジン音に声がかき消される。遮る物の何もない景色、海の青さ、空の広さ、太陽の明るさ、今にも帽子をむしり取ろうとする潮風。きれーい!はやーい!こわーい!何の遠慮もなく、お腹の底から叫び笑う。

東京湾クルージングで乗った5階建てのシンフォニーもいいけれど、こんな小さな遊覧船も海が近くに感じられておもしろい。船に乗ると、はやーい!と言うのが私の口癖らしく、小雨の中、シンフォニーの屋上デッキで相方にそのことを指摘される。そうかもしれない。船が海面を滑るように行く様子は、乗ってみると思っていたよりもずっとずっと速く、だからつい、はやーい!と叫んでしまうのだ。

船は楽しい。酔うけれど。船を降りたあとも、まだ何となく地面がゆらゆらと揺れ、安定しない感覚がある。気持ち悪い。でも楽しい船。今度は酔い止めでも飲んでから乗ることにしよう。


蜜白玉 |MAILHomePage