このごろ気がつけば、ムスッとした顔をしている。家でも職場でもたぶんそうだ。いちいち鏡で見るわけではないからよくわからないけれど、顔面の緊張した感覚とか、気持ちのイライラとかから考えれば、不機嫌な顔をしているに違いないのだ。いや別に、いま目の前にある何かが気に入らないとかそういうことではなくて、どこにも持って行きようのないモヤモヤが、底の方に溜まったままなのが、知らず知らずのうちに表情に出てしまっているのだ。これはいけない。すごくいけない。なんでもいいからその澱のようなものをさっさと取り除いて、ふつうに、できれば機嫌よくいたいと思う。もっと意識的に、自分をいい状態に保つ努力をしなければならない。一緒に住んでいる人にしてもさぞかし迷惑なことだろうと、今日ひとりで晩御飯を食べながら思った。