蜜白玉のひとりごと
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ふり返ること10日余り。
ゴールデンウィークはまず3連休ののち、5月2日はまるで登校日のように仕事へ行き、続いて6連休。前半は風邪で寝込む。のど、おなか、あたま、すべて痛い。昏々と眠る。相方が小さな土鍋で雑炊を作ってくれる。眠るうちにだるさが取れて、だんだん体が軽くなっていく。
後半、晴れて暇さえあれば自転車で代々木公園へ。ゴールデンウィークの公園はいつもより少しすいている。これだけ長い休みがあれば、人は代々木公園よりもっと遠いところへ行くのだろう。でも私たちはここが好きで、広い芝生でキャッチボールのようなことをする。
遊んでいるうちに27歳になる。今まで実年齢より上に見られ続けてきたけれど、そろそろ見た目と歳が一致する頃だと思う。夜はお寿司とケーキでお祝い。
帰省はそれぞれの実家に1泊ずつ。大勢でする食事は楽しく、子ども夫婦や孫が集まった中で、義父はとてもうれしそう。お刺身やカニをたくさんいただく。それはもうお正月のような豪華さだ。
帰省はまるも一緒で、小さめの鳥かごを風呂敷で包んで持ち歩く。移動中もあまり騒ぐことなく、電車が動いている間はおとなしくおやつの粟穂をつついて食べ、駅に停まるとチュンチュンさえずり始める。まるは電車が好きなのかもしれない。行った先々でも親戚にかわいがられご機嫌だ。ひとり餌も定着し、短距離だけれど飛べるようになって、ますます鳥らしくなる。まるを置いてわざとその場を離れようとすると、必死に飛んで追いかけてきては肩や頭に乗る。すっかり人間を信用している。
実家から帰ってきたら、ジャスミンは満開、バラはつぼみがふくらんで開花まであと一息というところ。翌日には1輪咲く。朱色の一重のバラは、バラ特有の仰々しさがなく、野の花にも似た素朴さが好きだ。出かける前に伸びすぎたジャスミンのつるを適当に切っておいたせいか、花の存在が際立っている。素人ながらなかなかいい剪定、とひとり壁一面のジャスミンとバラを見てほくそ笑む。
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