蜜白玉のひとりごと
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超冬型の気圧配置。気象衛星の画像を見れば、日本海はもちろん、太平洋側にも白いすじ状の雲がいくつもある。北西の季節風、シベリアの冷たい空気が流れ込んでくる。日本のあちらこちらで雪が降っているようだ。東京はきりっと晴れているが、外に出るとめちゃめちゃ寒い。
友人Rからクリスマスプレゼントが届く。かわいいカードと一緒に。プレゼントはなんと手作りの文庫カバー!生成りに赤のボーダーの柄で、外側にはボタンとひもが付いている。本を閉じた時にはひもをくるっと一周させて、本が開かないようにとめられる。これは素晴らしい。鞄の中で本がくちゃくちゃになってしまわないのだから。
さっそくお出かけに持っていく文庫本にプレゼントのカバーをつける。記念すべき一冊目は江國香織『ぼくの小鳥ちゃん』だ。こんな天気の日に、私は荒井良二さんの描く「小鳥ちゃん」を思い出す。
冬のある日、「小鳥ちゃん」はひょっこり「僕」のアパートの窓に降り立つ。不時着、とでもいうのか。その日から「僕」と「小鳥ちゃん」の生活がはじまる。わがままで生意気な小鳥ちゃんと、僕の生活。
あまりにも寒くておもてに出るのが億劫ならば、ミルクをたっぷり入れた温かいコーヒーでも飲みながら『ぼくの小鳥ちゃん』を読むことをおすすめする。読むなら絶対、寒い寒い冬の日がいい。まるですぐそこに「僕」と「小鳥ちゃん」が暮らすアパートの部屋が見えるような気がする、かもしれない。
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