Deckard's Movie Diary
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『ハプニング』 早々に観てきました!だって、シャマラン作品は早く観ないとネタバレされそうで怖いんですよ(苦笑)。話しは逸れますが、個人的に一番望ましい映画鑑賞は、その作品の情報が一切ない状態で観るのがベストなんです。そういうワケですから、シャマラン作品なんてネタバレされた時点で楽しみ90%減!だから観に行く時は、劇場から出てきた客を避けるようにして入ります。何故なら、カップルの女性が男性に「結局は○○ってこと?」とか、思いっきりネタバレトークをしながら出てきたりするからなんですね(笑)。
で、今作はどうだったのか?そうですねぇ・・・『ヴィレッジ』を観終わった時と同じような読後感(観賞後感)でした。前作の『レディ・イン・ザ・ウォーター』ほどの完成度?は無かったですね。っつーか、ちょっと雑な感じがしました(あ、オープニングとエンディングの“雲”は良かったですね)。特に事が起こるオープニングが・・・もっともったいぶっても良かったんじゃないのかなぁ・・・。で、ぶっちゃけ、出来はどうなの?って、ことですけど、60年代の作品だったら良かったんですけどねぇ・・・あの傑作には遠く及びませんけどね。でも、シャマランですから、オイラはOK!です(いいのか、それで!)。っつーか、90分もよくもたせましたよ(苦笑)
昔、美大に入る為に通っていた予備校でトンでもない奴が居ました。例えば、ブルータスの石膏デッサンをする時に大抵の場合は全体のフォルムを捉えながら、少しずつ全体を完成させて行くのですが、そいつはいきなり石膏のてっぺん、つまりブルータスの頭のてっぺんからキッチリと描き始めたんです。これには驚きました!そんな描き方でまともなモノが描けるのかなぁ・・・と、オイラは思うワケですよ。シャマランも似ているんじゃないでしょうか?つまり、セオリーとか関係ないんですよ。自分が描きたいから描くだけなんですね。シャマランはアイデアが閃くと次から次とその映像が浮かんで来て、もちろん、多かれ少なかれ監督なんて人はそういうモノなんでしょうけど、シャマランの場合はその映像にかなり思い入れが強く、そこから一歩も離れないような気がします。ただ、そのオキニの映像が素晴らしいだけに、それぞれの映像を繋ぐ部分が弱く感じられてしまいます。でも、そんなコトを考えるのはオイラのような凡人だけで、天才はそんな事は気にしません!創りたいモノを創るだけです。そして、オイラはそういう天才が大好きです。GO!GO!シャマラン!
え、テッペンから描き始めたデッサンの仕上がりはどうだったのか?ですか?完成した作品は、確かに正確さは足りなかったのですが、凡人を驚嘆させるのには十分な魅力がありました!
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