Deckard's Movie Diary
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2008年06月01日(日) |
世界で一番美しい夜 Mr.ブルックス/完璧なる殺人鬼 |
『世界で一番美しい夜』 息子(天願大介)もいよいよ親父(今村昌平)と同じモチーフを持ち出してきましたか!前作『暗いところで待ち合わせ』で監督として個性的な面を見せた天願大介でしたが、今作は消化不良です。テーマを魅力的なのですが、色んなエピソードを盛り込みすぎた結果、散漫になってしまいました。これだけの大作に手を出すにはまだまだ力量不足だと思います。ただ、登場する様々なキャラや枝葉のストーリーは今村昌平を彷彿させてくれて、微笑ましい限りです(そんなんでいいのかよ!)。ともあれ、こういう土着的な邦画がまだ作られているコトに喜びを感じてしまうオイラは古い奴なんでしょう(苦笑)。それにしても、親から子へ受け継がれていく遺伝子というのはプラスイメージでは“ソフィストケイト”、マイナスイメージでは“こじゃれる”ってコトなんですね。物作りにおいて角が取れるのは決して喜ばしいことじゃないんだけどなぁ・・・・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ
『Mr.ブルックス/完璧なる殺人鬼』 主演ケビン・コスナー、相手役はデミー・ムーア。まさに崖っぷち大スター二人の競演作品です。う〜ん、中途半端ですねぇ・・・犯人が“殺人依存症”という設定は面白いのにほとんど活かされていません。アル中やギャンブル依存症等の凄まじい映画なんて幾らでもあるのに、この主人公には全然“依存感”がありません。そういう意味でサイコ・サスペンスとしてはコスナーのキャラは弱いです。脇を固めるウイリアム・ハートはさすがの貫禄なのですが、そのハート演じるキャラがすべてぶち壊しています。サイコキラーは不気味じゃないとダメですよ。エクスキューズしてもいいんですけど、その仕方がなぁ・・・もっと素直に作ればいいと思うんですけど・・・っつーか、『メル・ブルックスの完璧なる殺人鬼』だったら良かったのかもしれませんd( ̄  ̄) ヾ(^o^;オイオイ・・・
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