Deckard's Movie Diary
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2002年06月14日(金) |
スコーピオン・キング ワールド・カップ雑感 |
「『ハムナプトラ』から誕生した新たなる謎と伝説!」というキャッチコピーの『スコーピオン・キング』。主演はWWF所属プロレスラーのザ・ロック。で、製作総指揮が自らリングにも立つ、WWFオーナーのヴィンス・マクマホーン。もっと、スカっと(わー、古いなぁ・・・)するかと思ったら、ぜーんぜん!『ハムナプトラ・シリーズ』って嫌いじゃないんで、それなりに期待していたんですけどね。敵役がしょぼい、しょぼい(笑)お金がかかってない分、ハムよりツマラナイし、モッサリした映画でした。
この日は日本がチュニジアを鮮やかに下し、1位で決勝T進出を決めた日でした。日本の多くの国民が15時半からの試合に釘付けになっていたようです。小生も仕事をギリギリに終えて(無理やり?)、都内某所でスポンサー、エージェンシー、スタッフ等と一体になって応援しておりました。 しかし今回の日本代表の面々は今までの日本人と違いますよねぇ。今までの日本人だったらこの手のプレッシャーに負けちゃいますよ。所謂ここ一番で力を出せない!って奴です。こういう大きな声援を自分達の力に出来る今の日本代表って、やはり新人類なんでしょう。時代が変わっていくように、こうやって民族が持っている資質も変わっていくんですねぇ・・・だけんどもしかし!喜んでばかりもいられない(笑)それは大騒ぎする連中のコトですねん。『スコーピオン・キング』を観に行ったのは渋谷だったんですが、凄まじかったですねぇ。何だかあの遠い日の新宿西口広場を思い出しちゃいましたよ(苦笑)もちろんその心意気は似ても似つきませんけどね。ただ若い連中が大騒ぎをしている回りを警官隊(機動隊ではない!)が囲んでたり、異様な雰囲気(個人の意思とは無関係なモノ)が皆を支配してるところも似ていました。映画を観終わって帰る時も、まだ収まっていませんでした。何やら、道頓堀では朝までに900人が飛び込んだそうで・・・・。いつの時代でも若者のパワーってのは恐ろしいモンです。ただ願わくは、少しでも自分の糧にして欲しいモノです。ゴミを片付けていた若者も多かったそうですし、平和ボケだけにはならないで下さいね。クルマの上に乗って暴れるなんて、そんなコト真似してんなよ。と、言いながら遠いか過去の記憶が・・・・♪〜( ̄ε ̄;)
それにしても日本人ってのは不思議というかミーハーというか・・・・デンマークvsイングランドでの新潟スタジアムですけど、イングランドサポーターの何と多いことか!! もちろんイングランドから来ているファンも相当数いるんでしょけど、なんてったって日本人ファンがスゲェーたくさんいるんですよね(苦笑) ベッカムも奇しくも言ってましたよ。 「日本での試合は、まるで母国でプレーしているようだ!」だって(笑) イングランドと同じくイタリアファンも多いですしねぇ。その辺りが韓国戦以外は空いている韓国とは大いに違いますなぁ・・・トホホ。外国人から見ると不思議な光景なんだろうなぁ・・・。コレってやはり、何のてらいもなく何でも自分達の中に吸収してしまう日本人ならではの性質なんでしょうねぇ。それとも相変わらずの、単なる外人コンプレックス? 今回のWCはとにかく番狂わせが多くて、なんてたって予選リーグでFIFAランキングの1位・フランス 2位・アルゼンチン 5位・ポルトガルが敗退。これはアジアの気候のせいなのか、それとも世界の力が拮抗してきた結果なのかわかりませんが、一抹の不安は大会後 「あのコリア・ジャパンのWCは別モノだよ。アレはまともな大会じゃなかった。 天候はサッカーをやるような状態ではないし、審判はデタラメ! 長い歴史があれば、ああいう可笑しな大会も出てくるさ。 だってコリア・ジャパンって国かと思ったら、別々の国なんだってなぁ。 そんな事は誰も知らないよ(笑) え、本当かい?別々の国の上に、陸続きじゃないのか? それじゃ騙まし討ちじゃないかー!」 とか言いそうですよね。フランス人あたりが(笑)
まぁ、とにかく日本代表が勝ち上がってくれて良かったですわ。大会前にフラット3の弱点など囁かれていましたが、システムなんてモノは所詮机上で考えているだけのものだというコトが良―くわかりました。何てたってフラット3最大の武器であるオフサイド・トラップはほとんど取れていませんから(笑)無理に取るモノでもありませんしね。今回はとにかくイレブンのまとまりが素晴らしく、一番の驚いたのはゲームの中で綻びを修正出来ているところは今までの日本代表では考えられなかった柔軟性です。これはやはりキャプテンとしてゲームの緩急をキチっと統率している中田と、自らの守備意識の高さを全員に波及させた小野の両海外成功組のお陰でしょう。もちろん稲本の冷静沈着な大胆さも特筆すべきコトです。それまではセットプレーでしか点が取れなかった日本代表でしたが、今までの5得点は全てゲームの流れからゲットしました。その辺りに今回の代表の好調が集約されているような気がします。この先も楽しませてくれると嬉しいなぁ。
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