Deckard's Movie Diary index|past|will
“みんな自分のカタワレを探してる・・・” 『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』。オフ・ブロードウェイで2年以上のロングランを記録したミュージカルの映画化です。性転換手術の失敗から不完全な身体を持ってしまったヘドウィグの半生を描いたストーリーは、はっきり言って胡散臭く(話しを作りすぎ!元々が舞台劇なので、仕方がないかも・・・)消化不良気味のエピソードも満載ですが、そんなコトはどうでもよくて、この映画の魅力はナンと言っても主人公演じるジョン・キャメロン・ミッチェルの猥雑で妖しいカリスマ系オーラを感じられるかどうかです。とあるロックスターがローリング・ストーン誌に語った『謎に包まれていた半生』の映画化だと思えばいいんじゃないでしょうか。そういう意味では全ての楽曲の詩が素晴らしく、主人公のアングリーインチな怒りも悲しみもすんなり受け入れるコトが出来ました。カルト・ムービーの歴史にまた新たな傑作が・・・。
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