まだ見えない相手に、現を抜かす毎日を あざ笑うかのように突然恐怖に陥れられた。 別のメル友からの脅迫・・・ 最初にメ−ルをはじめた相手。 そして、初心者だった自分は口車に乗せられて まんまと自宅から電話。 「今、コンピューターが君の住所を教えてくれたよ。」 がーん・・・ 自分は相手を知らないのに、相手は自分の素性を全部知った。 電話してしまった事の後悔が、だんなへの後ろめたさとなって ずるずる続くメ−ル。 でも、あたしは恋愛感情を持った言葉は一つも書いてない。 「君のメ−ルは宝物」 その言葉が、メ−ルをやめたいという決心に変わるのに 時間は必要なかった。 メッセで脅迫してくる。 「最後に会え」 「もっと、要求してやる」 「裏切っといて、自分だけいい思いはさせない」 などなど思い出すのも怖いくらい。 だんなは、それでも私を守ってくれるといった。 こんな浮ついてしまっている私を。 重い愛情は、想いやりの愛情だったのだな。 こんな事に今さらながらに気が付いて・・ 申し訳なくて、体が震えて涙が出て仕方なかった。 とりあえず時間に解決してもらおうという事になっている。 どうなるのかはわからない。 でも、私には味方がこんなに近くにちゃんといたのだ。 彼は何も知らず、いつものようにHPにきていた。 そこの継続さえも難しくなりそうなので メ−ルを送っておいた。 それは、別れのメ−ルになってしまうような そんな予感がするけれど。 自分のまいた種は、自分で刈り取らなければいけないから。 そうなんだ。
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