suzu3neの雲収集家な日々

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2005年02月09日(水) 99%

OK、ならば教えてあげよう。
僕らの義務についての、僕の勝手すぎる決意の事だ。

僕らは散々聞かされた。僕らの先の世代が背負った知的で痴的な戦争の話だ。
それはエンピツと紙とマークシートの戦争だ。
有名な邦画のワンシーンのように、すれ違う家族が横並びのテーブルに向かい合う事無く食事する、そんな歪んだ毎日の話を聞かされた。
僕らはまだ恵まれているのだと聞かされたんだ。

その恵まれている僕らに背負わされたのは、前の世代の残骸たる愚痴の山だ。
戦争の残骸に成り果てた彼らの世話だ。
ダメな両親を引き摺るアダルトチルドレン、重なり続ける共依存、入れ子細工のメサイアコンプレックス。
僕らが守り続けたのはそんなイビツな僕らの自我だ。


だから願う。だから決意する。
僕らは嘘をつく。
信じるものの為に嘘をつく。
状況は光に乗って一瞬にして届き、僕らの子供たちは世界を知り続ける。
人は嘘つきでダメなヤツばかりだと知る。
OK、君には百点をあげたい。その通りだといってやりたい。
だけど僕らは嘘をつく。
僕らはもう本当なんていらないんだ。
嘘でもいいんだ、信じたいし、信じさせたいんだ。
地球上に尊敬できるものを見つけてやりたいんだ。
だから僕らは嘘をつく。
僕らの見た事のない大人を見せてやりたいんだ。
僕らは嘘をつく。
子供たちが目を輝かせる嘘を、本当にあるのだと信じさせる嘘をつく。

僕らは詐欺師だ。
1%の嘘の為に、全力で99%を生きる。
僕らは嘘をつく。
1%の現実の為に、99%の正義をわめく。

僕らに嘘をつかせて。
99%の正しさを子供たちに見せて。
悲しい現実が1%になるように、全力で大人を演じさせて。
僕らのような犠牲を作らないように、子供たちを騙す力が欲しいんだ。
僕らの子供たちに疲れきった僕らを見せない力を。

OK、僕の決意をわかってくれたかな。
僕らは嘘をつくんだ。
1%の嘘の為に、99%の現実を全力で行くんだ。
1%の本当の為に、99%の嘘を全力で行くんだ。
これが僕ら大人の義務なんだ。
手前勝手な決意と義務なんだ。


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