2003年01月07日(火) |
ホトケの山さんの受難? |
年末少し前から騒いでる今更マイブーム、グラナダ版ホームズ。 このグラナダ版の日本語吹き替え&編集を行ったNHK版が14時から放映されてますね。今日は「美しき自転車乗り」で、楽しませていただきました。
実は私、マイブームであるにもかかわらず、レンタルビデオ屋が遠い事と最近多忙であった為に、全ての作品を見ているわけではないのですよ。だから「自転車乗り」は初見。オマケに原作もかなり昔に読んだきりなのでうろ覚え。ツッコミいれつつ堪能しました。「紳士は常にストレート」や「そして僕は紳士である!」の名台詞もついに聞く事ができました。 ホームズ物がミステリじゃないという事――冒険活劇?――を考えれば、特撮的に90点〜95点ぐらいの完成度?(笑) いや、特撮だと思ってみてればそれぐらいの高得点な話だったなと。キチンとアクションシーンもあったし(笑) グラナダ版で一番不満なのはアクションシーンなんですが、今回の拳闘シーンははじめてまともに見れました。拳グルグルとラストパンチ&一回転はおいといて(笑) 叱られるワトソンもラストの煙オチも、しっかりギャグで面白かったし。
まだ病気になる前らしく、細い頃のジェレミーがたまらなくホームズだしで、もうたまりません。
ところで。 マイブーム到来の頃の日記(10/10以降)を読んでいただければわかるのですが、私のはまったホームズは「グラナダ版」なのですよ。字幕版。 コカイン使用描写も含んでいるグラナダ版。
で。 どうしてもNHK版に違和感を感じてしまうのですよ。 なによりも台詞に違和感を感じる。 ジェレミーの高低差をつける声とか、唐突な叫び声と沈着な語りのギャップが「ホームズだ!」と思わせる魅力だと思うんですが、NHK版にはそういう印象を受けないんですよね。どこか淡々としてる。 あの「ホトケの山さんby○陽に吠えろ」こと露口さんの落ちついた語り口が、紳士的過ぎるんですよ。 いや、それはそれでカッコイイし、先にNHK版を見てたら十分OKだったんでしょうが……敵が悪すぎた。ジェレミーのエキセントリックぶりが印象強すぎる。
台詞が私の脳内じゃジェレミーの声(&インチキ英語)に変換されとるのですよ。奴ならここで甲高い奇声で話してるんだろうな、みたいな(完全に妄想)
そんな脳みそだと、露口さんの語り口だと、たとえば(グラナダ版しかみてませんが)「赤毛連盟」の時ぴょんと椅子を飛び越えてワトソンに近寄るホームズとか、話を聞いてて思わず笑い出しちゃう探偵像が、私の中からは出てこないんです。特に前者は私のお気に入りシーンなので、これだけはゆずれんのですよ(笑)
とはいえ、明日もしっかりNHK版を見るつもりでいます。 なんだかんだいって、ホームズが動いているところを見るのは楽しみなのだなあとしみじみ思いつつ。
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