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220 くだらない話

中学生のころ、自分がくだらない話をしてるんじゃないかという無意識のうちの思いで、人と話すのがとても苦手になった時期があった。
特にそれはクラスの中で中心的存在になって、ちょっとませた感じのグループと話すときに思った。俺が普段話すような話をして、くだらない話だと感じ、つまらなく思われないだろうか?ってね。今考えればそう思うことがくだらないって感じだけど、そのころの俺には大事なことだったし、大人になってからもそう思うことで人付き合いがうまくできない人もいる。
具体的にどんな話がくだらないのかっていうのは思い出せない。むしろそのころどんな話がくだらなくて、どんな話ならうけがいいのか知ってみたいと思う。ただ、そんなクラスで中心的な存在の人たち同士で話していることは、俺とはあまり縁のないことのように思えたんだ。ほんとちょっとした時期ね。
俺は別にクラスの中でおとなしいグループみたいなところにいたわけじゃなく、グループで分類してもどこにも属していないやつだった。それは小学生のころから大学卒業するまで、ずっと変わらないことだった。

また、くだらない話をしている自分に嫌気がさすこともよくあった。自分はなんでこんな話をしてるんだ・・・ってね。もっとレベルの高い話をしなきゃって。
そう、話に「レベル」があると思ってた。今自分が話している話はレベルが低い、彼らの話す話はレベルが高いって。人が人を判断するとき、「話のレベル」ってやつもひとつの判断基準になったりする。それだね。

あるとき、クラスの中でも一番のマドンナ的存在で、その時期中高生の間で人気のあったストリート雑誌にレギュラー的に出ている女の子がいた。その子と授業中に話をしていると、俺のくだらない話にひたすら笑い転げてた。ある一学期間、一番後ろの席の俺とその彼女はしょっちゅう先生に注意され、ひたすら俺が彼女を笑わせていた。彼女は俺のことを最高に面白いやつだとほかの友だちに言ってたんだ。
そのときに俺は思った。誰も大して変わりはしないんだって。俺が恐れるべきだったのは、自分の話のレベルが低いかじゃなくて、自分に自信を持てないことだったんだ。
大人になって人と話すことが苦手と感じる人は、自分に自信が持てないことが原因のひとつだったりするんじゃないかな?
ちなみにみなさんはこんな経験ありませんか?
2005年05月14日(土)

VOICE / マッキー

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