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48 人種問題

アメリカ南部の街・アトランタ。今この街は黒人にとって住みよい街として、黒人の集まる街になっている。人種差別の激しい南部を逃れ、北部へ移住していった人々が、近年生まれ変わったアトランタへ再び移住してきたのだ。この街は公民権運動に貢献し、ノーベル平和賞を受賞した、Martin Luther King Jr.の生地でもある。
人種問題は前世紀の重大な世界問題であり、今世紀にも大きな問題を多く残す。でも世界的にここまで大きな問題ではあるけど、俺たち日本人にとっての問題の度合いは小さい。日本で人種差別が問題になることはほとんどない。他の人種の人間がいないから。これはラッキーだったととれるのだろうか?島国であり、大陸間の移動が行われない日本は独自の文化を繰り広げ続けた。ペリーが黒船で来航するまでは。
正直いって、言い方は悪いけど、その点については得をしている。この大きな問題を抱え込まなくてよかったんだから。だって、もし日本に複数の人種が存在したら、必ず人種差別が起っていたと言えると思う。まったく外部から隔離された世界であったとしても、やはりそれは起きたことなんじゃないかな?でも自分の国以外で人種差別という問題があって、当事国はその大きな問題を解決するために多大な労力と時間を費やしてきたわけだ。(そしてもちろん迫害された黒人やユダヤ人などの苦しい歴史の積み重ねとともに)少しずつ解決をし続ける他国の問題に対し、ラッキーにも問題を抱えない日本は、せめてその大きな問題から、多くのことを学ぶ必要がある。
「なんで人種差別なんてするんだろう?同じ人間なのに・・・」なんて、さも当たり前のような疑問を俺たちは抱く。それはいいことだ。その疑問に答えがある気がする。例えば、例えばの話だけど、これから数十年、数百年の後、未来の人間は「なんで犬や猫をペットになんてするんだろう?お金で買ったり売ったり、同じ生き物なのに・・・」なんて思うかもしれない。さも当たり前のように。まるで今の俺たちのやっていることが信じられない!という風な目で見るかもしれない。既成概念。先入観。当たり前と思うことを見つめなおし、そこから新しい観念、概念を打ち出すことはとても難しい。
2003年06月21日(土)

VOICE / マッキー

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