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2004年05月16日(日) 映画よろず屋週報 Vol71

5月16日は、1689年のこの日(旧暦3月27日)
松尾芭蕉が『奥の細道』の旅に出かけたことに因む
『旅の日』です。
参考としたサイト きょうはなんの日
そこで、ロードムービー特集を、とも思いましたが、
もっと広義の『旅』にこだわって、映画を集めてみました。

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5月16日は、1689年のこの日(旧暦3月27日)
松尾芭蕉が『奥の細道』の旅に出かけたことに因む
『旅の日』です。
参考としたサイト http://www.nnh.to/05/16.html
そこで、ロードムービー特集を、とも思いましたが、
もっと広義の『旅』にこだわって、映画を集めてみました。

ウォレスとグルミット チーズホリデー
A Grand Day Out

1989年イギリス ニック・パーク監督

人気のクレイアニメ
『ウォレスとグルミット』シリーズ第1弾作品。
発明家のウォレスと、その相棒犬グルミットは、
『月はチーズで出来ている』という言い伝えを信じ、
自作のロケットで、月へとバカンスへ出かけます。
選択を誤らなければ、かなりマッチするという
『紅茶とチーズ(+クラッカー)』というティータイムを
ぜひ試したくなる1本です。

刑務所の中 Doing Time
2002年日本 崔洋一監督

カルト漫画家でガンマニアの花輪和一氏の原作に材をとり、
これまでになくまったりとした調子でつくられた
刑務所コメディー。
夜のひと時、房での悪ふざけを
『修学旅行じゃないんだぞ!』
刑務官に注意されるシーンがありました。

不思議惑星キン・ザ・ザ Kin-Dza-Dza
1986年ロシア(旧ソ連) ゲオルギー・ダネリア監督

妻にお使いを頼まれた技師と
グルジア人の音楽学生が
ひょんなことからキン・ザ・ザ星に瞬間移動してしまい、
苦心惨憺、地球に戻ろうと奮闘する物語。
これは夢オチでは?(ではありませんが…)と思うほど
訳のわからない気分になる作品です。

逢いたくてヴェニス
Four for Venice

1998年ドイツ ビビアン・ネーフェ監督

2人の子供はやんちゃ盛りで、
時にシャレにならんいたずらをし、
売れない夫の画家は、会社重役の女性と浮気……
何かとトラブルだらけの主人公エバは、
子供たちと、愛人のダンナである弁護士を伴って、
夫とその愛人のヴェニス行を追っかけます。
なるほど、ヨーロッパは『1つ』だなあと実感する
ちょっと小粋なロードムービーでした。

おもひでぽろぽろ Only yesterday
1991年日本 高畑勲監督

岡本蛍原作、刃根夕子作画のコミックが
もとになったアニメーション。
1982年。
『「ふるさとは東京』で、
田舎に強い憧れを持つOLタエ子は、
姉の結婚で山形の農家に縁ができたのを幸いに、
夏休みをベニバナ農家で過ごすことにしますが……。
少女時代のシークエンスは原作に忠実ですが、
大人になってからのお話はオリジナル。
原作を読むと、そのオリジナルエピソードが
いかに見当違いなのかがわかりますが、
映画としての出来は、言われるほど悪くない気がします。

愛しのタチアナ
Take Care of Your Scarf, Tatjana

1994年フィンランド・ドイツ合作
アキ・カウリスマキ監督

母親と2人暮らしの仕立て屋の男が、
母親がコーヒーを切らしてしまったことにキレ、
似たような境遇の友人を伴って、プチ家出を敢行。
エストニア人とロシア人の女性の2人連れと出会い、
それぞれにカップリングします。
カウリスマキ映画の看板女優であるカティ・オウティネンが
エストニア人タチアナを、テンション低く演じました。

八日目 Le Huitieme Jour
1996年フランス・ベルギー合作
ジャコ・バン・ドルマル監督

やり手のビジネススマン、アリーが、
偶然知り合ったダウン症の青年ジョルジュとともに、
ジョルジュの母親を訪ねる旅に出る物語。
実際にダウン症だというパスカル・デュケンヌ が
ジョルジュを演じているのですが、
彼は、同じ監督の「トト・ザ・ヒーロー」にも出演し、
お茶目で好いたらしい青年を好演していたけれど、
(障碍者という設定ではありましたが)
この『八日目』では、
ダウン症への偏見を植え付けてしまうのでは?
と思うような“熱演”ぶりでした。
実は、私にはイマイチだったこの作品、
意外と(意識的に)素直に向き合ったら、
美点も見えてくるかもという可能性も否定できないので、
敢えてお勧めいたします。
『レインマン』や『ハリーとトント』を
どこか思い起こさせる作品。

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