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| 2004年04月25日(日) | 映画よろず屋週報 Vol70 |
隠れた秀作から個性派まで
…オーストラリア映画特集
ＡＭＹ／エイミー
1998年 ナディア・タス監督
http://www.enpitu.ne.jp/usr6/bin/day?id=68046&pg=20010529
最愛の父を亡くし、母親と２人で暮らすエイミー。
寂しさとショックで心を閉ざしてしまった彼女は、
唯一「歌う」という方法で自分の気持ちを表現します。
エイミーを演じたアラーナ・ディ・ローマの歌声は、
日本のテレビＣМにも採用され、話題になりました。
エンジェル・ベイビー Angel Baby
1995年 マイケル・ライマー監督
薬物依存症のセラピー集会で出会い、恋に落ちたハリーとケイトは、
自立した生活をし、元気な赤ちゃんを産もうと、健気に努力しますが……
見たときの体調や何かで評価が変わってしまいそうなほど
もろくて危うい感じが魅力でもある、「疾走する純愛系」の物語。
女と女と井戸の中 The Well
1997年 サマンサ・ラング監督
退屈な田舎町で長患いの父の世話をしていたヘスターは、
その父の死によって、屋敷と農園の相続人になります。
が、何をトチ狂ったか、それを処分して大金をつくり、
「働かない家政婦」キャスリンと欧州旅行に行くことに
思いを馳せるのでした。
しかしそんなとき、あるアクシデントに巻き込まれ……
若いキャスリンを演じたミランダ・オットー、
彼女に翻弄される物堅いヘスター役のパメラ・レイブ、
２人とも、単純に美人と表現するには葛藤があるものの、
この映画のトーンにぴったりの、怪しい雰囲気がありました。
シャイン Shine
1996年 スコット・ヒックス監督
その才能と、それを重んじる父親の過剰な愛情ゆえか、
不安神経症を病んでしまった実在のピアニスト、
デヴィッド・ヘルフゴッドの半生を描いた作品。
豪州が産んだ本物の演技派ジェフリー・ラッシュの名は、
この１本で一躍有名になりました。
月のひつじ The Dish
2000年 ロブ・シッチ監督
原題の「The Dish」とは、パラボラアンテナのこと。
1969年７月のアポロ11号の打ち上げに際し、
中継を請け負うことになったアンテナは、
何の因果か豪州パークスの牧羊地にありました。
どこかでパーティーをやっただけで停電になってしまうような、
なんとものどかで頼りなげな町の、
技術者たちの奮闘や、住民たちのそわそわ感がうまく描かれた、
微笑ましい作品でした。
