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2003年11月23日(日) |
映画よろず屋週報 Vol67 |
今日11月23日は、語呂合わせで 「いいにいさんの日」だそうです。 そこで、映画に登場する印象的なお兄さんを 特集することにしました。
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家族日誌 Cronaca familiare Family Diary 1962年アメリカ・イギリス合作 ヴァレリオ・ズルリーニ監督 7年前、惜しまれつつ世を去ったイタリア映画の顔 マルチェロ・マストロヤンニと、 近年は映画製作に熱意を見せる往年の二枚目 ジャック・ペランが 生き別れになった兄弟エンリコとロレンツォを演じました。 成人後、貧しさにも負けずに努力する兄に対し、 坊ちゃん育ちで体も弱いロレンツォは、 無責任に兄に依存する生活に甘んじますが… 「血縁」という断ち難いものについて 考えさせられます。
がんばれ!ジャイアン!! 2001年日本 渡辺歩監督 (アニメーション) 「ドラえもん のび太と翼の勇者たち」と同時上映された 短編(25分) ジャイアンの妹ジャイ子(声・青木和代)が マンガ好きの少年モテ夫(佐々木望)と 一緒に同人誌をつくることになる。 どうやら、モテ夫に恋しているらしいと気づいた ジャイアン(たてかべ和也)は、 ドラえもん(大山のぶ代)たちの力もかり、 仲を取り持とうと奮闘するが… 頑張れば頑張るほど妹に疎ましがられる 「兄貴はつらいよ」な1本。
クレヨンしんちゃん /嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲 2001年日本 原恵一監督 (アニメーション) 嵐を呼ぶ園児こと野原しんのすけ(声・矢島晶子)が、 家族と団結して未来(21世紀)を守ろうと奮闘する姿が、 各方面で涙を誘いました。 大人たちが闇の組織に操られ、子供たちを放り出してしまったとき、 一生懸命に妹ひまわり(こおろぎさとみ)の世話をするしんのすけが いたいけでカワイイ!
ドリーム・ゴール When Saterday Comes 1995年イギリス マリア・ギース監督 ビール工場で働くジミー(ショーン・ビーン)は サッカーセンスを買われ、セミプロチームから誘われます。 それを足掛かりに、地元シェフィールド・ユナイテッドへの 入団のチャンスもめぐってきますが、 酒にだらしなく酔ってしまい、一度はそれをふいにします。 が、サッカー好きで気のいい弟ラスに起きた 悲しい出来事がきっかけで、一念発起するのでした。 その地味さゆえか、日本未公開の扱いだったので、 ビデオでどうぞ。 サッカーファンよりも、 イギリスに関するものが好きな方にお勧めします。
ラ・バンバ La Banba 1987年アメリカ ルイス・バルデス監督 ヒスパニックの貧しい家庭から、 音楽の才能で世に出たリッチー・バレンスの伝記映画 弟リッチー(ルー・ダイアモンド・フィリップス)の 才能と成功に嫉妬し、時には衝突もするものの 一番の理解者でもあった兄ボブ(イーサイ・モラレス)の 屈折した愛情が悲しい… L.D.フィリップスは若き天才を熱演しましたが、 実は、E.モラレスのバックグラウンドの方が リッチーに近かったこともあり、 「この兄と弟役は逆になっていたかもしれない」 というトリビアも。
レインマン Rain Man 1988年アメリカ バリー・レビンソン監督
外車ディーラーで身勝手な男チャーリー (トム・クルーズ)が 父の訃報を聞いて故郷に赴くと、 莫大な遺産の相続人は、自分ではなく 会ったこともない兄レイモンド (ダスティン・ホフマン)だと知りますが、 初めて出会った兄は、自分には年上過ぎるだけでなく、 「自閉症」という聞いたことのない精神障碍を患っていました。 道中培う兄と弟の友情といういかにもアメリカ的な方法が 「あざとい」「お涙頂戴」と感じるという向きもありますが、 さして押しつけがましくないスタンスでありながら、 自閉症という誤解されがちな障碍への社会的な認識を深める ある種のきっかけになった点は、 高く評価されてもいいような気がします。 (……でもないかなあ) 温かくユーモラスな描写もふんだんに盛り込まれ、 自分本位なチャーリーが、兄レイに振り回されながら 徐々に人間的な優しさを涵養していく過程を、 T.クルーズが好演しました。 (D.ホフマンの不気味なうまさは、説明の要なし)
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