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2003年08月24日(日) 映画よろず屋週報 Vol62

梅雨明け宣言が撤回された途端、といってはナンですが、
雨続きの冷夏と思っていたら、
最近また妙に蒸してまいりました。
こんなときは、まともなことを考えると
頭にも体にも負担になりますゆえ…と勝手に判断し、
ふざけたタイトルの映画を特集したいと思います。

それも、ふざけたタイトルの定番といえば、
日本未公開のコメディーに多いのですが、
受け狙いしか感じられない見当違いなものは敢えて外し、
原題を直訳してある、
あるいはほぼ原義に近いタイトル
のものだけに絞りました。

実は今回取り上げる作品は、
私個人、未見のものが多いのです。
通常は星取り表は苦手なので採用しておりませんが、
今回は、未見のものに限り、
「見たい度」を付させていただきました。
そうでもない(1)★→★★★★★(5)見たい!という
単純な私の気持ちですので、何の参考にもなりません。


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命は安く、トイレット・ペーパーは高い
Life Is Cheap... But Toilet Paper Is Expensive

1990年香港(

コメディーだそうです。
日本公開時、映画誌で紹介されていたのは覚えているのですが、
バカなタイトルだねぇと思ったことしか覚えておりません。

えびビボクサー Crust
2002年イギリス(★★★★

原題は「甲殻」という意味の地味な単語がぽこっと1つ。
ゲテモノ好きと言われる配給会社アルバトロスによる
「いい買いつけ」の1つといえましょう。
なかなかに泣ける?との噂もありますが、真相はいかに。

俺たちは天使じゃない
We're no angels

1955年と89年に同じタイトルで
脱獄囚人が主人公のコメディーがつくられました。
訳し方のさじ加減で
「え?」と思うタイトルになったに過ぎませんが、
70年代の名作テレビドラマ「俺たちは天使だ」の方を
先に知ってしまった世代にとっては、
やっぱりふざけた印象が否定できません。

ゴリラは真昼、入浴す。
Gorila se kupa u podne/Gorilla Bathes at Noon

1993年ドイツ/セルビア(★★★★★

壁崩壊後、ベルリン(旧東)に取り残された元ソ連兵の物語で、
一応はコメディーの体裁らしいのですが、
どうしても、あの一連の体制崩壊というものを
バックに背負っているため、重い映画になっているようで。

301・302
1995年韓国
タイトルはどちらも、アパートの部屋番号をあらわしていますが、
この映画を見た後、例えばコンベンションホールなどで、
「3階 会議室301・302」などと書いてあるのを見ると、
禍々しい想像をしてしまうはめになるでしょう。

少林サッカー
Siu lam juk kau/Shaolin Soccer

2001年香港

アルバトロスと並び(並べていいのか)
微妙に「妙な買いつけ」が魅力のクロックワークス配給。
本日取り上げた中では最も有名でしょうし、
唯一のヒット作品でもあるので、
説明は不要かもしれませんが、
タイトルに反し、少林拳もサッカーも
まじめに取り上げる気が全く窺われない作品でした。

テハンノで売春していてバラバラ殺人にあった女子高生、
まだテハンノにいる
Teenage Hoocker Became Killing Machine in Daehakroh

2000年韓国(★★★

比較的最近日本公開された作品。
上映館では、「このタイトルを間違えずに3度言えたら割引」という
よくわからん試みもあったとか。
正確には「十代の売春婦、テハンノで殺人マシーンになった」
といったところでしょうか。
いずれにしても、あたらずとも遠からずのタイトルです。
エロチックSFホラーだそうですが、
見たいような、そうでもないような。

日曜はダメよ
Pote Tin Kyriaki/never on Sunday

1960年アメリカ/ギリシャ

陽気なテーマ曲とタイトルだけがやたら有名な印象のある
艶笑コメディー。
日曜日にナニが「ダメ」なのかは
映画をごらんになってのお楽しみです。
ところで、日曜日のお昼前、
ニッポン放送の「くず哲也の日曜はダメよ」を聞いて
あの有名なテーマ曲を知ったという方……
私と同世代か、それより上の方ですねっ。

美術館の隣の動物園
Art Museum By the Zoo

1998年韓国

変どころか、しゃれたタイトルですらありますが、
英語タイトル、この語順なら、
普通は「動物園の隣の美術館」と訳しませんか?
それぞれの施設が一体何をあらわしているのかは、
映画をごらんになればわかりますし、
どちらが主体のタイトルでも、問題はないのですが…
(近日中に何らかの形で単独紹介いたします) 

ロッキー6 Rocky6
1986年フィンランド(★★★★★

(本当のタイトル表記は「6」がローマ数字ですが、
文字化けのおそれがあるのでアラビア数字にしました)

シルベスター・スタローンの例のシリーズとは
全く無関係の作品です。
8分ほどのショートフィルムだそうです。
フィンランドを代表する名匠アキ・カウリスマキの作品で、
日本では、同監督の「マッチ工場の少女」とともに
公開されたとか。
ちなみに、スライの「ロッキー」シリーズで
現在までで最も新しい作品は「5」ですが、
これは1990年に製作されました……あらら?


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