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1899年8月13日、 映画監督のアルフレッド・ヒッチコックが生まれました。
そこで、作中で彼の監督作が登場するこちらをどうぞ。 (こんなページをつくっているくせにお恥ずかしい話ですが、 話、ヒッチコックの映画はまだ3本しか見ていないんです…)
鬼ママを殺せ Throw Momma from the Train
1987年アメリカ ビデオ&DVD あり 日本未公開 製作 ラリー・ブレズナー(『グッドモーニング・ベトナム』 など) 監督 ダニー・デビート(『マチルダ』など) 脚本 スチュー・シルバー 撮影 バリー・ゾネンフェルド(『ミザリー』など) 音楽 デビッド・ニューマン(『アイス・エイジ』など)
スランプ状態の作家ラリー(ビリー・クリスタル)は、 別れた妻マーガレット(ケイト・マルグルー)を 殺したいほど憎んでいました。 彼の小説を持ち逃げして出版し、 ベストセラー作家でございとばかりにテレビに出演し、 しかも別れたダンナ(つまり自分)の悪口を言いたい放題では、 その気持ちもわからないではないのですが……。
一方、ラリーが教えている創作クラスの生徒 オーウェン(ダニー・デビート)は、 自分を踏みつけにしている独善的な母(アン・ラムゼイ)に 毎日こき使われ、しばしば生じる彼女への殺意に さいなまれています。 そんな生活から抜け出したい彼の書く推理小説は、 短くて深みもひねりもないものだったので、 ラリーも批評のしようもないという感じでしたが、 「殺人なら殺人を犯す動機をしっかり考えなきゃ」と テキトーなことをアドバイスします。 また、ゆきかがり上とはいえ、 うかつにも、自分が元妻に抱いている殺意まで 話してしまうのでした。
そんな中オーウェンは、 勉強のつもりでヒッチコックの『見知らぬ乗客』を見て、 「交換殺人」について知りました。 そして、「奥さんは自分が始末するから、僕の母を殺してくれ」と、 ラリーにとんでもない提案をするのですが……。
交換殺人とは、断るまでもないとは思いますが、 2人の人間がお互い恨みを抱いている人間を“交換”して殺し、 被害者との関係が全くない者が殺すことで その殺人の容疑者として挙がらないようにし、 完全犯罪を目論むというものです。
とってもよくできた犯罪コメディーです。 上記のプロットだけ見ると、 いかにもブラックな感じがするのですが、 後味は悪くない仕上がりになっていました。 ただ、何分古い映画ということもあり、 本数をこなしてごらんになっている方には、 先が読めてしまう可能性が高いのが残念です。 が、コメディーセンスの光る俳優さんばかりなので、 安心して楽しめるのも事実です。 工夫のない邦題に惑わされず、ぜひお試しください。
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