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10月21日の花はアザミです。 アザミといえば、スコットランドの国花……というわけで、 カナダ出身のコメディアンが、 スコットランド訛りで“役作り”したという こちらのアニメーション映画をどうぞ。
シュレック Shrek 2001年アメリカ アンドリュー・アダムソン / ビッキー・ジェンソン監督
シュレック(声:マイク・マイヤーズ)は、 沼地の掘っ建て小屋でひっそり生きている、 姿は見るからに道楽だけれど、心優しい怪物です。 が、横暴なファークアード卿(同:ジョン・リスゴウ)が、 自分の国をつくるために、おとぎの国のキャラクターたちを 沼地に追放しました。 彼らに静かな生活をかき乱されたシュレックは、 これは一言言ってやらんと、と卿の元に向かう途中、 けたたましくしゃべる ロバのドンキー(エディ・マーフィー)を助け、 彼にやたらと懐かれてしまうのでした。
ところで卿は、本物の王になるために妃を探していました。 お相手として目をつけられたのは、 ドラゴンの城に閉じ込められている フィオナ姫(キャメロン・ディアス)です。 城に乱入してして、守衛の兵たちをものしてしまった シュレックの腕っぷしに着目した卿は、 彼に、フィオナを助け出してくれたら 沼地を返還することを約束します。 こうしてシュレックとドンキーは、 フィオナ奪還の旅に出かけます。
ところで、実はフィオナは、 閉じ込められてさめざめと泣いているような よくいる「おとぎ話のお姫様」ではありません。 美しく意志的な容姿にぴったりの気の強さで、 しかも武術の使い手でもありました。 城から抜け出し、ファークアード卿の城に向かう道中、 フィオナとシュレックはお互いに惹かれ合うのですが、 フィオナには訳あって、 好きでもない(つーか、顔すら知らない) ファークアード卿に嫁ぐ「必要」がありました。 シュレックはシュレックで、 フィオナに思いを打ち明けようとしたとき、 たまたまフィオナとドンキーが話している内容を立ち聞きし、 フィオナが、自分の醜い容姿を 嫌っていると勘違いしてしまいます。
見ている方としては、 フィオナとシュレックは非常にお似合いなので、 ああーもーっ、じれったい!という展開ですが、 ハッピーエンドにならなくちゃ嘘、という前提でいれば、 一体どういうふうに覆すかを見るのが楽しいと思います。
「人を見かけで判断してはいけない」 というのも、この映画のメッセージの1つなのだと思いますが、 今までの、「顔形なんて関係ない。大切なのは心」という感じの、 無神経で無責任な台詞で片づけないところに好感が持てました。 (はっきり言って、それじゃデ★ズ☆ーの 粗製濫造アニメと同レベルだ…) 笑えるネタも満載されていて、 コメディー映画としても一流です。
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