Dailymovie
DiaryINDEXpastwill


2002年07月26日(金) サイレントナイト/こんな人質もうこりごり

1959年7月26日、ケビン・スペイシーが生まれました。
オスカーに2回ノミネートされそれぞれ受賞した、
やたら勝率のいい賞男ですが、
主演男優賞をゲットした『アメリカン・ビューティー』と、
何かとカブってしまっているのに、
妙に吹っ切れた感じのするコメディーを御紹介しましょう。
少々、季節はずれではあるのですが…

サイレントナイト/こんな人質もうこりごり
The Ref / Hostile Hostages

1994年アメリカ テッド・デミ監督


はっきり言って、このタイトルだけで映画の総てを語っています。

クリスマスの晩に強盗を働く男ガス(デニス・リアリー)が
人質にとったのは、
離婚寸前でトラブルだらけ、口論の絶えない
夫婦(スペイシーとジュディ・デイビス)でした。
そこに、ディナーに招かれた親類縁者がやってきたり、
放校処分になりそうなバカ息子まで帰ってきたりして、
もうアンタ、1回聞いただけじゃ何が何だか…という状態です。
ただただ、コメディー以外の何を連想できましょう。

ちょうど『アメリカン・ビューティー』を、
もっと人間臭く、ベタベタにした感じです。
ナニゲに豪華なお食事シーンやら、
理解しにくい子供やらが登場するせいでしょうか。
スペイシーのキャラクターは、
こちらの方がかわいげがある気がしました。
紛らわしいことに、ジュディ・デイビスが、
『アメリカン…』で妻役のアネット・ベニングと系統が同じ顔ですからね。
さらにトリビアルなことを申し上げれば、
『アメリカン…』でのベニングの役名はCarolyn(キャロリン)、
この映画のデイビスの役名はCaroline(キャロライン)でした。


ユリノキマリ |MAILHomePage