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私こと当日記サイト管理人ユリノキマリ、本日34歳になりました。 ええ、なりましたとも。 というわけで、16歳の誕生日を思い出し、こんな映画を。
すてきな片想い Sixteen Candles 1984年アメリカ ジョン・ヒューズ監督
80年代半ば、「リングレッツ」などという、 彼女のまねっこファションを生み出すほど支持された、 モリー・リングウォルド主演作です。 (もっとも、リングレッツという言葉が生み出されたのは、 厳密には2年後の『プリティ・イン・ピンク』だったかと)
目前に迫った姉(美人♪)の結婚式のおかげで、 記念すべき16歳のバースデーを家族みんなから忘れられてしまった サマンサ(M.リングウォルド)は、 思う人には思われず、思わぬ人に思われて…の典型的なパターンで、 憧れの上級生ジェイク(マイケル・シェフリング)には振り向いてもらえず、 うっとうしい下級生ジム(アンソニー・マイケル・ホール)からは 妙に懐かれと、レンアイに関しては冴えない毎日でした。 ジェイクには、「美人で、体にハンディのある弟の面倒見もいい」という、 結構な評判のガールフレンドがいて、 自分の入る余地なし、と諦めてはいるのですが、 実は、恋人との関係をちょっと見直しつつあるジムは、 サマンサの熱い視線に気づいていたのでした…
昔からよくわからない表現に、 「あなたの想いが通じる」「〜が伝わる」「〜に気づいてもらえる」 というのが、=両思いになる意味で使われているというのがあります。 たとえ伝わったとしても、正直迷惑な想いというのもあるのでは? この邦題、原題から考えると少々とんちんかんな感じもしますが、 実はなかなかのセンスを持った人がつけたことがうかがわれます。 何しろ、 「サマンサは、ジェイクが自分に興味を持っていることに気づいていない」 のです。 お互いが片想いというのは、 最もくすぐったくて心地いい関係ではないかと思います。
16歳の誕生日を忘れられるという、軽くみじめな気持ちや、 「このバカ、何とかして」と言いたくなるほど厚かましいジムの存在も、 ただの添えものエピソードではなく、後のフォローもばっちりです。 散漫に見えて、なかなかよくまとまった、青春恋愛スケッチでした。
今を時めくジョーン&ジョン・キューザック姉弟も、 全く別のシーンとはいえ、小さな役で出演しています。 結局、この映画で最もメジャーになったのがこの人たちという事実も、 80年代のラブリーな遺産として、愛すべき要素を与えています。
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