Dailymovie
DiaryINDEX|past|will
1949年6月22日、メリル・ストリープが生まれました。
母の眠り One True Thing 1998年アメリカ カール・フランクリン監督
ジャーナリストのエレン(レニー・ゼルウィガー)は、 アメリカ文学の権威である父親ジョージ(ウィリアム・ハート)を尊敬し、 家事万能の母ケイト(M..ストリープ)を軽んじているような娘でした。
けれども、ケイトが癌に侵され、しかも末期であるため、 彼女の介護や家事補助に人手が要るようになりますが、 そのために父は、エレンに仕事をやめさせ、その役目を言いつけます。 専業主婦をバカにしているような娘が、その役を負い、 しかも乗ってきた仕事も諦めざるを得ない…
これで事がうまく進むと思う父親の身勝手さに、 (↑というか、そこから生じる軋轢に目をつぶっていられる) エレンは次第に疑問を感じるようになり、しかも、 父がつまみ食い的に女子大生と関係を持っていることを知り、 心底失望するのですが、 反面、傲慢にも軽蔑していた母の、 ハウスキーパーとしてのセンスのよさ、意外なほどの強靱さを、 次第に見直すようになります。
というような物語を軸に、 なぜかところどころにサスペンスチックな描写があり、 意外に楽しめるつくりになっています。
エレンには弟ブライアン(トム・エバレット・スコット)がいるのですが、 これが見事にいてもいなくてもどうでもいい役でした。 が、誰にも感情移入できず、映画を第三者的に楽しんだ者としては、 彼のキャラクターを、非常に好ましいと思いました。 傍流の人間だけが持つ、さらっとした魅力(別名、存在感のなさ?)で、 いわば清涼剤的な役割をそれなりに果たしています。
|