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最近見たばかりの、 ちょっと異色の韓国映画なのですが… たまにはこういうのはいかがでしょうか?
301・302 301,302 1995年大韓民国 パク・チョルス監督
これが例えばイタリアあたりのB級映画だったら、 さもありなんな感じで、「見世物」として楽しめますが、 (思いっきり偏見見え見えの発言です) 韓国の人は、日本人とルックス的には大差ないので、 妙に親近感がわくということもあり、 ねっとり、まとわりつくような恐怖を帯びたお話です。 すごく見せ方がうまいので、感心しました。
ある高級アパートの301号室と302号室は、 ドア同士が対面になっていて、 それぞれに、 料理とセックスが大好きなソンヒ(301)と、 食べ物からセックスを連想してしまうのが耐えられず、 拒食症になってしまった厭世的なユニ(302)という、 対照的な2人が住んでいました。
ソンヒは、毎日毎日凝った料理を出すために、 却って夫に飽きられて浮気され、 その憂さを食で晴らすように過食に走ったため、 48キロだった体重が70キロになって離婚…という辛い過去があり、 拒食症のためにやせ細っているユニに嫉妬し、 一方的に敵対心を燃やし、 親切ごかして豪華な料理を毎日のように差し入れるという 嫌がらせをします。
が、食べ物を全く体が受け付けないユニは、 もらったそばから、それらを捨ててしまいます。 生ゴミを出しにいくユニを見て、 自分の親切を無にされたと怒るソンヒは、 ユニから、拒食症に至るようなトラウマとなった 少女時代の出来事を聞いて同情し、 今度は、彼女の拒食症を治そうと努力します。
けれども、その根は深く、 ユニはなかなか食べることができません。 逆に、別れた夫との間の苦い出来事を ソンヒから聞いたユニは、 自分を苦しみから解き放つ方法を提案するのですが、 それは、想像を絶するおぞましいものでした。
ネタバレを恐る恐るのサスペンス映画の紹介というのは、 何とも切れ味が悪いものですが、 このソフトがレンタル店で見つかったら、 結構ラッキーだと思いますので、 とりあえず、手にとってみませんか? 拒食症のユニが食べ物を吐いてしまうシーンが しばしば登場しますので、 食事どきを避けてごらんくださいませ。
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