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2002年03月10日(日) ミッドナイト・ラン 

3月10日は、このMLの1周年記念日です。
去年の今日は、石井桃子さんの誕生日に因み、
『ノンちゃん雲にのる』を取り上げました。
とにかく1年やってみて、いいことも悪いこともいろいろありましたが、
切り口って結構あるものだと、自分でびっくりすることがあります。
この「日刊きょうの1本」のモトネタは、
同日にMLで配信されているものです。


で、3月10日は「砂(3)糖(10)の日」だそうです。
砂糖といえばコーヒーに入れたり…ああ、こんな映画がありました。


ミッドナイト・ラン Midnight Run
1988年アメリカ マーティン・ブレスト監督


ロバート・デ・ニーロがとても楽しげに賞金稼ぎを演じ、
依頼を受けて捕まえた経理士(チャールズ・グロディン)と
旅をするうちに、友情を育んでしまうという、
由緒正しい?アメリカの人情娯楽活劇です。
アクションとしても、コメディーとしても、人間ドラマとしても、
なかなか見せてくれました。
この映画で、デ・ニーロのコメディーセンスを見直したという方も
いらっしゃるのではないでしょうか。

経理士ジョナサンは、マフィアの下働きでしたが、
大金を持ち逃げし、慈善事業に寄附してしまったために
命をねらわれるはめになるという男でした。
そんな状況下でも、なぜだか泰然自若としていて、
デ・ニーロ扮する賞金稼ぎジャックに
喫煙の害を説くほどの余裕を見せます。

N.Y.で身柄を拘束し、L.A.まで連行するという仕事は、
飛行機を使えば楽勝でしたが、
ジョナサンが飛行機に乗るなり暴れ出したため、
仕方なく、ほかのアクセスを考えるはめになりました。

そうこうしているうちに、マフィアからライバルの賞金稼ぎ、
FBIに至るまで、ジョナサンをつけ狙うようになり、
2人のL.A.行は困難を極めます。

その思いのほか長引いてしまった旅の中、
2人はダイナーで朝食をとったりしますが、
デ・ニーロがコーヒーに砂糖を「ざーっ」と入れるのでした。
ファミレスなどでよく見かける調味料入れに入った砂糖を、
本当に「ざざーっ」と、高いところから景気よく入れていました。
あれは単に演技・演出だったのか、
それとも実はデ・ニーロ御本人が案外甘党なのかと考えて、
何だか愉快になりました。

が、独断もありますが、この映画で一番光っていたのは、
やっぱり経理士ジョナサン役のグロディンでした。
彼の、何を考えているのかわからない、余りにも飄々とした態度に、
コワモテ、ムクツケキ男たちが翻弄されるさまを見るだけでも
(↑デ・ニーロを含みます)
おもしろいと思いますよ。


ユリノキマリ |MAILHomePage