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2001年度(第74回)アカデミー賞ノミネート作品が発表されましたね。 『アメリ』の作品賞ノミネートを淡く期待したのですが、 結局、外国語映画賞の方の候補にとどまりましたか…。 (でも、この部門では大本命ですね) 例によって、「日本で未公開の作品」ばかりが登場し、 (辛うじて『ムーラン・ルージュ』) 発表までに半分見られれば上等という感じです。
本日は、ちょうど20年前、 1981年度(第54回)作品賞を受賞したこちらをどうぞ。
炎のランナー Chariots of Fire 1981年イギリス ヒュー・ハドソン監督
1924年のパリ・オリンピックを舞台にした、 信仰とスポーツを絡めたドラマチックな物語です。 実話に基づいているそうですが…。
ケンブリッジ大学に通うユダヤ人のハロルドと、 カトリックの聖職者エリックは、 それぞれに俊足を誇り、オリンピックを目指す若者です。 ハロルドは、人種的に不当な差別を受けてきたため、 世間を見返してやりたいという気持ちから、 エリックは、「神のために走ろう」との思いがあり、 真摯に練習に打ち込みます。
しかし、予選が行われる日は、 エリックにとって非常に意味のある日でした…
「スポーツは神聖なもの」という表現があります。 実は、スポーツにいまいち理解の薄い私は、よくわかりません。 スポーツに取り組む人の高邁な精神を褒めたたえるのには やぶさかでないのですが、 「スポーツそのもの」を「神聖不可侵」にしてしまうと、 逆にその周りがドロドロでも、何でもアリになっちゃわないか?など、 ついヒネたことを考えてしまうものですから… でも、この映画を見ていると、 「スポーツは神聖なもの」という発想は、 ひょっとして、この映画から出てきたのではと思えてきます。 ヨーロッパ人の「努力」と「根性」は、 日本人とはまた違った味わいがありますね。
余りにも有名なテーマ曲(これも作曲賞受賞)ですが、 あれを聞くととりあえず走りたくなる人、 あるいは、走っている最中に「脳内演奏」してしまう人、 結構いらっしゃるのではないでしょうか? オープニングからサービス精神たっぷりに、 この曲の聞かせどころと言っても過言ではないので、 重いテーマとエンタティンメントのバランスが非常にとれたこの作品、 たまには徹頭徹尾味わってみませんか?
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