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1928年1月11日、イギリスの詩人トマス・ハーディが 87歳で亡くなりました。
そこで、氏の『日陰者ヂュード』を原作とした、 この映画なんていかがでしょうか。
日陰のふたり Jude 1996年イギリス マイケル・ウィンターボトム監督
いとこ同士で愛し合い、形にとらわれない関係を育てようとする スウ(ケート・ウィンスレット)と ジュード(クリストファー・エクルストン)の 何とも救われない話ではあるのですが、 見た後、よくも悪くも印象深く残るタイプの映画です。
日陰者というと、何か後ろめたい関係を連想させますが、 どちらかというと、「報われない2人」とでもいうべきで、 本当は日の当たる場所にいてもいいはずの2人が、 数々の艱難に悩み、心を痛めながらも、 虚勢を張るかのように「私たちは間違っていない」と 堂々と振る舞おうとする姿(特にスウ)に、 胸がつぶれそうにさえなる悲恋物語でした。
『タイタニック』でも見られたケートの脱ぎっぷりのよさは、 この映画(の方が先ですが)でも見られました。 大開脚での出産シーンも厭わず、 本当に体当たり女優という感じですが、 しょぼい演技を繕うような無茶をしているわけではなく、 やはり、しっかりとした演技力の裏打ちがあってこそです。
…といった映画の大筋とは関係ないのですが、 舞台となったビクトリア朝の時代の女性の装いが、 少々堅苦しさを感じさせつつも、非常にかわいらしく、 ケート“スウ”ウィンスレットのドレスなど、 どれもこれも欲しくなりました。 着こなす彼女がお世辞にもやせ型ではないので、 「あ、私でもイケそう」と 勘違いをしてしまったというのもありますが…
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