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1934年12月28日、女優のマギー・スミスが生まれました。 最近では、『ハリー・ポッターと賢者の石』の マクゴナガル先生(変身術)役にもさっそうと登場しましたが、 彼女が、30歳以上離れたヘレナ・ボナム・カーターのいとこ役で 口うるさいおばちゃんぶりを軽妙に披露した映画を御紹介します。
眺めのいい部屋 A Room with a View 1986年イギリス ジェームズ・アイボリー監督
E・M・フォースターの原作を、 ジェームズ・アイボリーが映画化した作品は、 ほかにも『モーリス』『ハワーズ・エンド』があり、佳作ぞろいですが、 最も見やすい作品は、この『眺めのいい部屋』ではないかと思います。
イギリスの名家の娘ルーシー(H.B.カーター)は、 いとこでお目付役のシャーロットとともに、 イタリアはフィレンツェを訪れますが、 映画のタイトルとは裏腹に、ホテルでは 「なんじゃこりゃ」な眺めの部屋をあてがわれ、落胆します。 この辺の皮肉な描写からして引き込まれました。
旅先で知り合った同国人の青年ジョージ(ジュリアン・サンズ)の 気ままなムードにちょっと興味を惹かれるものの、 国に帰れば(退屈を絵に描いたような)婚約者のセシルが待っており、 退屈だけど、波瀾もなくこの人と結ばれるんだろうなと ぼんやりと考えながら、彼の退屈さにつき合う日々… と思いきや、ジョージと再会します。
例によって、「いい映画にありがちな、ありきたりな話」なので、 人によっては、婚約者セシル並みの退屈さを感じるでしょう。 (紳士的だし、別に悪い人ではないんですが… ダニエル・ディ・ルイスがスノッブに演じていました)
最後まで見ないと、どの辺がどう「眺めのいい部屋」なのか、 よくわからない作品でもありますので、最後までどうぞ。 ダレそうなところに、シャーロットことマギーおばさんが登場して、 ガーガーまくしたてたり、 馬車の代金は誰が払うのかでモメたりするので、 その辺も楽しんでみてくださいませ。
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