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2001年11月03日(土) |
マイライフ・アズ・ア・ドッグ |
1957年ソ連がライカ犬を乗せた人工衛星 スプートニク2号を打ち上げ。 史上初の生物打上げ実験に「成功」したのが、 11月3日だったそうです。ふ〜ん、「成功」かあ。
というわけで、きょうは次の映画なのですが、 彼はライカ犬の末路にいつも心を痛めていました。 映画の舞台となった年は、 あの『スタンド・バイ・ミー』と同じ1958年です。
マイライフ・アズ・ア・ドッグ Mitt Liv Som Hund 1985年スウェーデン ラッセ・ハルストレム監督
児童文学の映画化作品などを地味に撮っていた監督を、 スウェーデンから一躍世界に知らしめた作品です。 (1987年度米アカデミー賞監督賞にノミネート)
病気の母と犬のシッカンをこよなく愛するイングマル少年の笑顔と、 性差を軽々と飛び越えてしまった美少年風美少女のサガの眼差しが、 公開当時、大変評判になりました。 2人とも、もう大きくなったことでしょう。 イングマル役が、アントン・グランセリウス、 サガはメリンダ・キンナマンが演じました。
やることすべて裏目に出て、ヘコんでしまっても、 「それでも、宇宙で“犬死に”したライカ犬よりはまし」と 自分を慰める少年のナレーションが、随所に登場します。
カワイソー度の高い作品だし、子役と犬を使うしで、 「あざとい」と言われそうな映画ではありますが、 特に、イングマルが、母親の病気が重篤になり、 田舎の叔父夫婦に預けられるようになってからの、 スウェーデンの田舎の愛すべきヘンな人たちを見て、 おもしろいと思ったら素直に笑う……というスタンスで見ていた方が、 すっきりと泣けると思います。 (叔父夫婦は非常にフレンドリーで、イングマルを可愛がりますが、 家族に約1名、非常に愉快なじいさんがいます。御注目)
こちらの映画は、雪のスウェーデンだけでなく、 短い夏も目を楽しませてくれます。
ハルストレム監督の視線の優しさが哀しい、 『ギルバート・グレイプ』『サイダーハウス・ルール』 『ショコラ』に反応した方にはぜひともお勧めします。 (『愛に迷ったとき』…に反応した人には、ちょっと違うかも)
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