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2001年10月18日(木) |
ブロードキャスト・ニュース |
1985年10月18日、テレビ朝日系のワイドショー 「アフタヌーンショー」が、いわゆるやらせ発覚を受けて 打ち切られるという事件がありました。
というわけで、本日はテレビ業界を描いたこちらの映画を。
ブロードキャスト・ニュース Broadcast News 1987年アメリカ ジェームズ・L・ブルックス監督
アカデミー賞の明暗とでも申しましょうか、 公開当時は結構話題になった覚えがあるのですが、 (おっきな劇場でやってくれたし…不入りだったみたいですが) 後々まで話題になるタイプの作品とはなり得ませんでした。 1987年度のアカデミー賞で、主要部門にノミネートされ、 ことごとく振られた作品でした。
全体のトーンは、元気のいい大人のラブコメです。
顔はいいけどおつむが弱い(ことを本人も気にしている)男、 頭はいいけど華がないため、なかなかいい仕事がこない男、 そして、2人から愛される活発で知的な女性を、 それぞれウィリアム・ハート、アルバート・ブルックス、 そしてホリー・ハンターが好演しました。 3人がどのような子供時代を送ったか?というエピソードを見せる 冒頭の場面も愉快です。
3人は、恋に仕事に、 自分の能力を生かしたり生かしきれなかったりしながら、 それぞれの道を歩いてゆくのでした…
と書いたら、何だか書くことがなくなってしまいました。 逆に、本筋とは余り関係なさそうなところで登場する、 脇役級の皆さん方が印象的です。 例えば、人形のようなルックスのジョーン・キューザックは、 ハンターに無理難題を押しつけられ、 「私が賞獲ったからって妬んでるのね」とかみつきながら、 けなげに要求に応えようと、まさに走り回っていましたし、 はっきり言ってチョイ役だったジャック・ニコルソンの、 辺りを払うような貫祿は最高でした。 ハートと関係を持つ女性キャスターを演じたのは、 お懐かし『追憶』(73)で、レッドフォードの女友達の1人を演じた ロイス・チャイルズ。年とってもそれなりにきれいです。 (でも、やっぱり報われません)
「これなら『マーフィ・ブラウン』の方がおもしろいわー」とか、 「ホリー・ハンターって昔からオーバーアクトだったのねー」とか、 正直言って、ツッコミどころは満載なのですが、 テンポのよさ、愛すべき脇役さんたち、印象に残るシーンなど、 好きになれる要素もたくさんある映画なので、 取り上げさせていただきました。
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