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2001年10月12日(金) マグノリアの花たち 

マグノリアの花たち Steel Magnolias
1989年アメリカ ハーバート・ロス監督


昨日、『ボーイズ・オン・ザ・サイド』と
どちらにしようかと迷った作品です。
こちらは、新旧の実力派女優がにぎやかに繰り広げる、
涙と笑いの群像劇でした。

舞台はルイジアナ州の小さな田舎町です。
ジュリア・ロバーツが、先天性の糖尿病で苦しみながらも、
結婚を控え、輝く美しさ…のシェルビー役を好演していました。
実は個人的に、彼女を余り“いい”と思ったことがないのですが、
この映画の彼女は好ましく見ることができました。
シェルビーの母役がサリー・フィールド。
いわゆる「ガンプの母」を演じた人ですが、
好感度の高いオバチャン役ならおまかせです。
(最近、そうでもない役も多いけれど)

ほか、その1年前のアカデミー賞の授賞式で、
「マイケル(民主党の大統領候補…惜敗(涙))頑張って!」と
いとこへエールを送ったオリンピア・デュカキス、
ちょい意地悪ばあさん入ったシャーリー・マクレーン、
冗談のようなメガネをかけ、色気を消し去った(つもりの)
ダリル・ハナーなどなど、
次々と登場する個性豊かな女優たちが元気よく立ち回り、
結構豪華な男優陣の影をすっかり薄くしていました。

例えば、ジュリアのフィアンセを演じたのは、
ちょっとデヴィッド・カッパーフィールド(イリュージョニストの方)似の
濃い男、ディラン・マクダーモットだったのですが、
言われても思い出せないありさまです。

原題を訳せば、「鋼鉄の木蓮」といったところでしょうか。
どうでもいい話ですが、当時、『熱き愛に時は流れて』という、
やはり南部が舞台の映画がありましたが、
そこに登場するジェシカ・ラングが、「ミス・マグノリア」でした。
私の実家のすぐそばに1本だけ木蓮の木があって、
いつも「地味な花だなあ」と思って見上げていたので、
美しい女性の代名詞のように使われるのが解せなかったのですが、
日本人が思い描く木蓮とは、ちょっと違うのもしれませんね。※

おばちゃん女優の映画マニア以外の方には、
「かわいくて健気なジュリアが見られる作品」としてお勧めします。

※この日記のモトネタになっているML上で、
「木蓮は、アメリカの南部女性を象徴する花」
という御教示をいただきました。
Kさん、情報ありがとうございます。




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