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2001年10月11日(木) |
ボーイズ・オン・ザ・サイド |
今日はちょっと悲しいニュースから。 10月9日、映画監督のハーバート・ロスが74歳で亡くなりました。 もともとはダンスの振付師だったというキャリアもあり、 『愛と喝采の日々』から 『フットルース』『ダンサー』といった作品まで、 ダンス映画の演出で冴えを見せた方ですが、 一方、「女性映画の名匠」としても知られました。 そういえば、『愛と喝采の日々』も、ある意味女性映画でしたけど。
ということで、追悼の意味をこめ、彼の監督作から次の映画を。
ボーイズ・オン・ザ・サイド Boys on the Side 1995年アメリカ ハーバート・ロス監督
「男は脇に置いといて」のタイトルどおり、 タイプの違う3女優が繰り広げる、非常に魅力的なロードムービー。 といっても、後半では1カ所にとどまりますが…。
売れない歌手でレズビアンのジェーン(ウーピー・ゴールドバーグ)、 ヤク中の上に誰とでも寝てしまうホリー(ドルー・バリモア)、 そして、この映画で最ももうけ役はこの人では?と思われる 好演を見せた生真面目なOLロビン(メーリー・ルイーズ・パーカー)は、 ひょんなことから知り合い、ホリーの不始末から逃げるように L.A目指して旅に出ます。
実はホリーは妊娠中、ロビンは初体験でHIVに感染してしまい、 長い旅は続行できなくなってしまいます。 そうしてとどまった土地で、3人は地元に徐々に溶け込み、 ホリーは、少々トロいけれど誠実な警官(マシュー・マコノヒー)と 恋仲になります。 (が、ホリーは「不始末」のオトシマエをつけずに逃げてきたので、 警官との恋は、実は危険と隣り合わせのものでした)
3人は衝突しながらも絆を固め、 徐々に病状が悪化していくロビンをジェーンとホリーが支え、 その一方、ホリーも産気づいて…
妙なテンポというか、独特のにぎやかさがある作品でした。 女性の友情を描いた作品も結構ありますが、 俳優の達者さやお話のテンポのよさで、 かなりお勧めしたい映画になっています。
こちらの日記では、H.ロス作品として、 『キャッシュマン』『グッバイガール』を過去に御紹介しました。 監督として、「一番星」というのとはまた違うのですが、 人間の心優しさやひたむきさを素直にいいなあと思える映画が多く、 ほかにも御紹介したい好きな作品があります。 とりあえず、今日のところは御冥福をお祈りします。
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