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1972年9月27日、女優グウィネス・パルトロウが生まれました。 近作『デュエット』はまだ見ていないし、 彼女の作品で好きなものは…と考えたら、これになりました
エマ Emma 1996年アメリカ・イギリス ダグラス・マクグラス監督
…が、『エマ』といったらちなみ作品がもう1本あるので、 本日は2本まとめて御紹介です。もう1本とは…
クルーレス Clueless 1995年アメリカ エイミー・ヘッカリング監督
どちらも、18−19世紀イギリスを代表する閨秀作家 ジェーン・オースティンの『エマ』に材をとった、 コミカルで楽しい映画でした。
大筋は、魅力的で思い込みの激しい娘エマは、 とにかく仲人大好きで、数々の近しい人の恋愛を成就させることに 血道を上げますが、自分の恋愛は全くお留守の状態です。 そんな彼女が選んだ相手は? …まあ、こんな感じでした。 グウィネスが表情豊かにエマを演じ、最後まではらはらさせてくれます。 華麗なるコスチューム・プレイも見られ、 この手の映画がお好きな人は、飽きずに楽しめると思います。
翻って『クルーレス』ですが、 こちらはアリシア・シルバーストーン演じる“シェール”が 超リッチな女子高生に扮し、 やはりキューピッドを楽しむという学園コメディーでした。 シェールと一番の友人である黒人の女の子の名前が “ディオンヌ”で、ちょっと古いポップスファンなら笑ってしまうことでしょう。 「ドラッグをやるなんてダサいわ」というセリフをアリシアに言わせるなど、 海外シットコムによくある「若者へのメッセージ」を含んでいます。 (「クルーレス」というタイトル自体が、 「船に一緒に乗りClueたくないless」、転じて、 「行動を共にしたくないほどダサい」という意味だとか。)
このたびの対米テロでも、チャリティー番組が編成されたようですが、 ショービズなどで顔の知られた人が、 その知名度を社会貢献に生かすというのは、 素直に健全だと言いたいですね。 (たまに方向を間違っている人もいますけど…)
変に要領のいいシェールにムカつきつつ、 割と素直に見られる『クルーレス』に比べ、 『エマ』となると、オースティンが生きた時代背景をも考慮しないと、 何ともアナクロで、 「こういうのアリかなあ」という気分にならないでもありません。 でも、ヒロインは結局のところ、どちらも素直で素敵な娘さんです。
そういえば、今年の1月、J.オースティン原作のテレビドラマが、 立て続けにNHK地上波で放映されたことがありました。 目玉は三夜連続の『高慢と偏見』でしたが、 ケート・ベッキンセール主演による『エマ』もありました。 これ悪くはなかったのですが、吹き替えが斎藤由貴でして… 別に彼女が嫌いではないのですが、はっきり言って下手でした。 ちょっとムキになったりすると、ただのぶーたれ娘と化してしまい、 「やめてよ…」という気分になりました。 やっぱり…声優さんというのは偉いと思います。
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