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昨日8月25日は、私が最も好きな女優である アン・バンクロフトの誕生日だったのですが、 そのネタをすっかり忘れていました。
で、本日22:00より、NHK教育で 『屋根の上のヴァイオリン弾き』が放映されることも受け、 この監督でもあるノーマン・ジェイスン監督作で、 アン・バンクロフトの笑顔がコワかった、 1985年製作のミステリー映画を御紹介いたします。
アグネス Agnes of God 1985年アメリカ ノーマン・ジェイスン監督
受賞は逸したものの、1985年度、第58回アカデミー賞で、 アン・バンクロフトが主演女優部門、 メグ・テイリーが助演女優部門で ノミネートされました。
一言で言うと、無神論者の目で見れば、 宗教の不条理について考えさせられる一遍です。
男子禁制の修道院で、 尼僧アグネス(メグ・テイリー)が、 絞め殺された赤ん坊の遺体のそばで 倒れているのが発見されます。 殺人容疑で取り調べられるアグネスには、 妊娠・出産の記憶はなし。 この不可解な事件の真相は?
アグネスの精神鑑定を依頼される医師役が ジェーン・フォンダ、 この医師と堂々渡り合う、俗気が抜けていないというか、 海千山千という感じの尼僧長がアン・バンクロフトでした。 (「お煙草いかが?」と勧める笑顔が怖い…)
個人的には、 『スウィート・ヒアアフター』を見たときにも感じた、 何ともいえないモヤモヤ〜っとした感じを楽しめるかどうかで、 この映画への高感度は決まると思います。 私は『スウィート…』の方は、 いまいちスッキリできなかったのですが、 この映画のモヤモヤやゾクゾクは、何だか楽しめました。
ただ、メグ・テイリーが助演で、 アン・バンクロフトが主演って、 逆じゃないかなあという気がしました。 何しろ「アグネス」ってタイトルロールなんですもの。 主演か助演かを決めるのはアカデミー会員なんでしょうが、 どうもよくわかりません。 逆にノミネートされていたら、 受賞もあり得たかも?と思うほど、 2人とも不気味な雰囲気の中で怪演していました。
もともとは舞台劇だそうですが、 そちらについてはよく知りません。 (済みません、身も蓋もない言い方で)
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