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1919年8月23日、 ジーン・ケリーが生まれました。 彼といえば『雨に唄えば』ですが、 「こちらもいいですよ」ということで、今日はコレです。
踊る大紐育 On the Town 1949年アメリカ ジーン・ケリー/スタンリー・ドーネン共同監督
もう理屈抜きで楽しんでいただきたいミュージカルです。 24時間の上陸休暇をもらった3人の水兵が、 「ニューヨーク、ニューヨーク!」と歌いながら、 きょろきょろと好奇心に満ちた目で登場する最初のシーンから、 彼らと入れ代わりに別の水兵が同じように登場するラストまで、 恋あり、歌あり、踊りありで、非常に好ましい映画でした。
ジーン・ケリーは、ヴェラ=エレン扮する 「今月のミス地下鉄」にし恋をし、 彼女を世界一すぱらしい女性だと思い込んでしまうのですが、 この妄想をそのままミュージカルにしたシーンが最高でした。 「彼女は美しくて、家事万能で、性格もよくて、現代的で…」と、 アンタは「じみへん」の 「結婚相談所に来た男」(by中崎タツヤ)か!と、 一部の人にしか通じないような 突っ込みを入れたくなるおめでたさ。 ほかの2人の水兵さん、フランク・シナトラと ジュールズ・マンシンにも、 それぞれ美人タクシー・ドライバー、 美人文化人類学者という恋のお相手を見つかり、 24時間の休暇(シンデレラ・リバティ?)を 歌って踊って堪能します。
ところで、私はこの映画の邦題を、 正しくはどう読むのか、未だによくわかりません。 「大ニューヨーク」ということでしょうが、 「おお(あるいはだい)にゅーよーく」って何? また、「大紐育」で「ニューヨーク」と読ませるんだという説を 聞いたこともあったりして、いつも迷います。 字面だといいけれど、口に出しにくいタイトルの1つです。
そういえば、3年ほど前ですが、 アッバス・キアロスタミの『桜桃の味』を見に行ったとき、 同じ劇場内でもう1つ別の映画が上映されていたので、 窓口で鑑賞希望映画を言う必要があったのですが、 「さくらんぼのあじ」と言ってしまったことがあります。 間違いではない(と思う)けれど、 ま、これは「おうとうのあじ」が妥当ですよね。 そのまま何もおっしゃらずに通してくれた、 福島フォーラムの美人で優しいスタッフさんに、 今さらながら感謝です。
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