気ままな日記
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2007年09月28日(金) 取扱困難な性分

 スーパーなどの店にはいった時、店員さんに、もしかして万引きするのではないかと疑われているような気がすることを、「注察念慮」というのだそうだ。これは妄想の一種らしい。
 わたしがそれ。本当は誰かに注目されたいという、願望の裏返しなんだそうだ。そういえば、誰かと一緒に店にはいったときは、こういう妄想は起こらない。誰にも注意を払われていない状況の時に限って起きるところをみると、やはりその説はうなずける。
 それともうひとつ。料金後払いのレストランや喫茶店で、飲食した時には、「食い逃げするのではないかと」疑われているような気がすることがある。何度も訪れている店でさえそう。だから、最近増えてきたコーヒーのチェーン店は、前払いなので気が楽である。
 この妄想を消す方法はひとつ。敢えて店の人に、冷房の効き具合やレイアウトのあれこれなど、とにかく雑談を仕掛けて、すっかり顔なじみになるのが良いのだそうだ。
 でもこういう妄想がかった感じ方をする人は、自分から進んで、気楽に話しかけるのが苦手なたちなんじゃないかと、我が身を振り返ってそう思う。

 さて、ひさしぶりに何通か手紙を書く。
これがまた、ポストに投函するまでが一苦労である。便せんの間にゴミが挟まったままになっていないか、下書きの鉛筆の線は奇麗に消したか、宛名を間違えてないか、が次々に気になり始め、じっくり確認。やっと封に糊づけした途端、「様」をきちんと書いたか、が怪しくなり始め、せっかくの封筒を無駄にしてしまうことも……。
 晴れてポストに投函、という段にこぎつけたものの、手紙が入口付近で止まっては、あとから来た人に抜き取られる恐れがあるかも、などと思い、奥の奥まで手を突っ込んで、手紙を差し入れる。あまり奥まで突っ込んだために、ポストの入口にある銀色のぺらぺらしたふたに手が挟まって抜き差しならないこともある。
 まったくもって不自由な性分である。


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