3ヶ月ぶりに実家に帰った
引越しの経過報告と息抜きを兼ねた
父親はあいにく風邪をひいていて ダルマさんみたいな厚着のうえ 咳でガフガフいっていた
夕方になると家の裏で 「散歩つれてけ〜」の吠き声
齢13歳 すっかりおじいちゃんになった 我が家の愛犬「ゴン:雑種」である
父親の状態がしんどそうだったので 実に10年ぶりに僕が連れていく事にした
「え?ちゃんと散歩出来んの〜?」 怪訝そうな顔で僕を見上げるゴンだったが 夕暮れの琵琶湖のほとりへ出かけてみた
ゴンはとてもかしこいワンコなのだが 一つだけ躾に失敗した事がある
散歩が散歩ではなく「散走」なのだ(笑) ハーネスがちぎれるくらいにお供を引張るクセは ヒゲに白髪がまざる現在もおんなじだった
「ゴン、しんどいって。ゆっくり行こ〜」 お構いなしにゴンはグイグイ僕を引張り 時折立ち止まっては僕の顔を見つめている
川沿いから浜へ出るくらいで 散歩コースのほぼ半分
やっぱりゴンはおじいちゃんになっている スタミナぎれで「散走」が止まり ボチボチ歩いてくれるようになった
ゴンと二人きりの湖岸
ボク「また散歩しよな」 ゴン「うん」
ゴンは確かにそう言った
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